前回、オルソケラトロジーを始めて1年半が経過した件を報告しましたが、より長く使い続けるためにも、もっともっと長く使えるように、より快適な使用環境を整えてみることにしました。
その第一弾は、”装着液”です!
装着液というのは、レンズをつける前にレンズに数滴ほど滴下して、装着時の不快感を低減できるものです。
ソフトコンタクトレンズの人はあまり使わないですよね。ハードレンズの人はどうでしょうか?
自分はハードとソフト両方使用した経験がありますが、ハードを使用していた学生時代には、装着液なんてものがメジャーじゃなくて、そのせいかあまりに着用感が悪くてさっさとハードレンズをやめてしまった思い出があります。
オルソケラトロジーレンズを買った眼科で紹介されたのは、参天製薬の人工涙液「ソフトサンティア」でした。これはまあ比較的安価だし、使いやすいしで良いのですが、気になる点も少々。
例えば、装着して就寝後、朝外そうとすると、レンズが眼球に張り付いていて、剥がして外す時にコツが要るんです。ちょっと水でなじませてから外すとかですね。この辺は前回書いたので省略しますが、こういった気になる点を含めて、各装着液をレビューしてみました。
各装着液のレビュー
レビューの対象となるのは、
- 眼科紹介の「ソフトサンティア」(参天製薬)
- ソフトサンティア対抗品の「ソフトワン」(ロート製薬)
- ハードレンズ装着液としてファンの多い「マイティア ハードレンズ装着液」(武田薬品工業)
- 新発売の眼潤(東レ ← オルソレンズの製造元でもあるので、純正品とも言えます)
となります。それでは行ってみましょう!
1.眼科紹介の「ソフトサンティア」(参天製薬)
- 比較的安い(Amazonまとめ買いの場合、2017年2月14日時点で、\4,577 / 5mL×4本×10箱 → \22.3/ mL)
- 少量ボトルで分けてあり、比較的短期間で使い切るため内溶液が腐敗・変性しにくい
ココが×
- ボトル表面には製品名等を記載した紙が貼り付けてあり、濡れるとベタついて清潔感が失われる
- 少量調整しにくい(一滴が大きい)
- 装着感がイマイチ(少しゴロゴロする)
2.ソフトサンティア対抗品の「ソフトワン」(ロート製薬)
- ソフトサンティアと違い、ボトルに印字してあるので、濡れても清潔感が失われない
- 蓋を開けやすい(軽くツイストするだけ)
- 少量調整しやすい(一滴が小さい)
ココが×
- 価格がソフトサンティアに比べちょっと高い(Amazonまとめ買いの場合、2017年2月14日時点で、\6,993 / 5mL×4本×10箱 → \34.9/ mL)
- 装着感はやはりイマイチ(少しゴロゴロする)
3.ハードレンズ装着液としてファンの多い「マイティア ハードレンズ装着液」(武田薬品工業)
- 値段が圧倒的に安い(Amazonまとめ買いの場合、2017年2月14日時点で、\700/60mL → \11.7/ mL)
- 粘性のある液体で、就寝時の装着感が良い
ココが×
- 粘性が強すぎて、気泡がなかなか消えず、レンズと眼球の間に空気が入りやすい
- 装着翌朝に、粘性成分が乾いたものが、まつげにベッタリと張り付いている
- 装着直後に眼球に染みるような刺激を比較的強く感じる
4.新発売の眼潤[がんじゅん](東レ ← オルソレンズの製造元でもあるので、純正品とも言えます)
- マイティアハードレンズ装着液と比べて、粘性の強さが適切で、気泡ができにくく、また除去しやすい
- 装着直後も、就寝時も、装着感が極めて良好で、翌朝外す時も、眼球への張り付き感が少ない
- オルソケラトロジーレンズのブレスオーコレクト製造元である東レが販売しており、言わば純正品で安心感が半端ない
- 競合品が多数ある中で、敢えて新製品として出してきた(発売は2014年)
ココが×
- 価格がやはり少々高い(Amazonまとめ買いの場合、2017年2月14日時点で、\1,979 / 12mL×4箱 → \41.2/ mL)
比較した結論! マイ・ベストは「眼潤」
どれも捨てがたいとは思いますが、自分が真っ先に切ったのは、マイティア ハードレンズ装着液です。とにかく刺激が強いのと、翌朝のまつげのゴワゴワが耐えられないレベル。そもそもハードレンズ装着液であって、オルソケラトロジーの装着液ではないので、設計思想が違うというか、しょうがないのでしょうね。
それからソフトサンティアやソフトワン点眼液ですが、眼科が使用するように言ってきた点では、まあこれでいいかなとも思うんですが、うちの眼科もハッキリとは言わないんですよね、消耗品については使用者にまかせるよ、みたいな雰囲気があります。だから必ずしもこれがベストとも思えないです。特に装着感が悪いのはイタダケナイ。。。
というわけで、ある意味純正品でもあり、かつ新製品できっと既製品に比べて高度に最適化されているであろう「眼潤(がんじゅん)」を、マイ・ベスト・オルソケラトロジーレンズ装着液としました!
眼潤を使ってみよう
↓パッケージの裏書です、医薬品として説明が書いてあります。一応目を通しましょう。
↓ある程度粘性があるので、ボトルの中で泡が出来てしまうことがあります。この場合は、右写真のように、一旦ひっくり返して、液が垂れない程度にかる~くシュポシュポすると、泡とか気泡とかが全て上に逃げていきますので、そのままオルソレンズに3滴ほど滴下します。
↓滴下した時に気泡が無いことを最終確認し、装着します。刺激がほとんど無いので、構えることなく、安心して装着できます。
まとめ
オルソケラトロジーの場合、装着液は洗浄液と合わせて大事な消耗品です。毎日長時間装着するものですから、多少高くても自分に合うものを使用した方が良いと思います。
なお、こういった製品は、マツキヨなどのドラッグストアの実店舗ではほぼ売ってないので、店頭で探す努力は無駄に終わることも多いです。ぜひAmazonなど大手業者を活用してください。
詳細はコチラ → 眼潤 ハード用装着液 4箱セット [指定医薬部外品]
<重要補足>このような粘性ある装着液を使用した場合に、うまくオルソケラトロジーレンズが効果を発揮できず、視力が十分に上がらず、視界がボヤケるケースもあります。まずは眼科医の指定のものを使用し、装着感等の理由でどうしても他のものを試したい時に使用してみることをオススメします。
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