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24時間換気のせいで部屋が寒いことが判明、操作説明書には書いてない方法で換気量(風量)を調整してみた

2024年8月29日木曜日

調査報告 電気製品・電子機器

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冬でも温かい部屋で過ごしたい 今日は自宅が寒くて何とかするために、寒さの原因の解明と、原因と分かった24時間換気システムの風量・風速を調整してみた件について書きたいと思います。24時間換気システムの換気量(風量)は通常はユーザーが調整しにくいような仕組みになっています。これは設置目的(シックハウス症候群の回避)を考えれば当然なのかもしれませんが、住環境やライフスタイルは様々なので、ケース・バイ・ケースで柔軟に調整させて欲しいなとも思います。


エアコンをつけても寒い

寒い日々が続いていますが、いかがお過ごしですか?私はなるべく風邪をひかないように気をつけていますが、なかなか健康に過ごすのは難しいなーという感じです。先週は胃腸風邪に悩まされました。しかも家族全員です。かなりやばかった。。

とにかく寒かったり空気が乾燥していたりで、冬は自分としては体調を崩しやすい季節だなと感じています。

うちはマンションの一室なので、基本的には一軒家よりも比較的温かく過ごせるはずです。実際、冬にエアコンを切って旅行に出かけて帰ってきた時に、室温が20度を保っていたことも何度か経験しています。ですが、

やっぱり寒く感じることも多いんですよね。特にじっとしていると、なんか寒い。。

エアコンの設定温度を上げるという手もありますが、電気代がかかって懐が寒くなるのは避けたいということで、いかに部屋の温度を保ち快適に過ごすかを考えてみました。

寒いのは外気なので、当然外気との境界が寒いはずです。考えられる境界は、

  • 室外に面した壁
  • 玄関
あたりです。

自宅では二重窓を採用しているため、断熱カーテンなどは買いませんでした。バーチカルブラインドで採光の調整をしています。窓を触ると当然冷たいですが、加湿器で湿度を上げても結露することはなく、そんなに冷えているわけでは無いとの印象を持ちました。

室外に面した壁

壁面については、実は触っても冷たいと感じることは無く、結構ちゃんと断熱されてるなと感じました。断熱材が入ってないと結露で壁紙裏がカビだらけになるのですが、これは安心していいなと感じます。

玄関

自宅玄関は金属製で、見た感じは結構ヒヤっとしそうなのですが、実際はそれほどでもありませんでした。結露もほとんどすることはありません。きっと断熱材が内部に入っているか、そうでないとしても空気層が断熱効果を発揮してくれているのでしょう。 というわけで、どこが原因だとはっきりと断定することはできませんでした。

どこが一番寒い?サーモグラフィで確認しよう

では、部屋でじっとしているとヒヤっと感じる原因はどこでしょうか?きちんと調べるため、安価なサーモグラフィカメラを用いて部屋を撮影してみることにしました。

ちなみに使用したサーモグラフィーカメラですが、レンズと電源ボタンとUSBなどが付いているだけのシンプルな構造で、撮影操作はスマホに接続して行うものです。

FLIR ONE スマホ接続サーモグラフィーカメラ を見てみる

サーモグラフィーカメラとしては安価なのでDIYやお子様の夏休み科学実験、カビやすい場所の探索などに使用できますのでオススメです。

追記(2024年8月28日):最新版はType-Cになってますが、以下画像は執筆時に販売されていたもので、マイクロBタイプのものとなります、念の為。

↓箱の中です
Flir Oneを開封

↓サンキューだそうです。どういたしまして。。

↓これでリビング(の一部)を撮影した画像がコチラになります。

サーモグラフィーカメラで室内を撮影

↓ん?

サーモグラフィーカメラで冷気が入る場所を発見

なんか冷たくなってる部分がありますね!

これはいわゆる換気口でして、換気扇をONにした時にはここから外気が入ってきて室内の気圧を保っているわけです。

なんでこんなものがついているのか?ということですが、2016年現在の建築基準法ではシックハウス症候群の予防のため等の理由で、24時間換気システムの導入が義務付けられています。最近の家屋は大変気密性が高く、こういった換気口がなければ24時間連続で基準以上の換気速度で換気し続けることが困難となっています。で、これが冷たい外気が入ってくる要因ともなっています。


24時間換気システムの換気量の調整法

建築基準法では原則、換気システムをONにしておく必要がありますが、原発事故や花粉の侵入の問題もあり、OFFにしたいこともあります。特に建築から数年経過し、ホルムアルデヒドの揮散量が低減してきているならば、そんなにフル回転させなくてもいいのではないか、特に夜に家にいる間くらい少し弱めてもいいのではないかと考えるが普通だと思います。完全に停止してしまうのはやっぱり心配だし、結露の原因にもなるそうなのでやめといた方がいいですけどね。

換気量の調整方法ですが、下記の2つの方法があります。

換気口の空気量を調整する

換気口の流路を小さくして冷気が入らないように調整する

単純ですが、換気口の流路を小さくすれば外気が入る量は小さくなります。押すと3段階くらいで変更できるタイプや、無段階で変更できるタイプがあります。うちは段階タイプですね。でもこの方法、換気扇に負担がかかるのと、玄関ドアがバタン!と閉まってしまうのと、風切音みたいなのがすることがあって、個人的にはあまりオススメできません。


換気システム自体を調整する

我が家の場合、Maxというメーカーの24時間換気扇が設置されています。メーカーによる取扱説明書を見ても、換気量の調整方法は実は乗っていません。実は取扱説明書でなく、業者向けの設置説明書に方法が書いてあります。

24時間換気装置のリモコンこれがうちにある換気扇のリモコンです。プラズマクラスターとかついてますね。。この裏に調整用スイッチが隠されています。

24時間換気装置のリモコンのパネルを外す やり方ですが、リモコンの正面パネルの角に爪とか使用しないカードとかを引っ掛けて、前に引っ剥がします。そうすると、、、

24時間換気装置のリモコンのパネルの中 こんな感じになりました。

24時間換気装置のリモコンのディップスイッチ 中央に小さいスイッチ(ディップスイッチ)がついていて、それぞれを切り替えることで風量をおおまかに調整できます。うちでは125から100にしました。75だと、ファンが天井と共振して返ってうるさかったので。なおスイッチを変更した場合、設定を反映させるには、一度リセットスイッチを押して再起動する必要があります。また、再起動時は窓を全開にして、風量自動調整機能を無効化しておきました。


換気量調整によるメリットとデメリットまとめ

メリット

  • エアコン使用時、冬の寒さ、夏の暑さが低減する
  • 花粉の季節には花粉の侵入を低減できる
  • 換気口とフィルター、その周囲が砂ホコリで汚れにくくなる
  • 換気音が低減し、より静かな環境が得られる、ただし共振には注意

デメリット

  • シックハウスの原因物質を排出しにくい(特に新築時は重要)
  • 臭気がこもりやすい(キッチンの換気扇か、臭気原因の除去でも対応可能)
  • 結露が発生する可能性がある(湿度計のチェックである程度対応可能)
  • CO2濃度が上がりやすい(CO2メーターでチェックしましょう)

最後に

24時間換気システムは建築基準法で設置が義務付けられており、その趣旨から停止してしまうことは賛同できませんし、それによる弊害も多いと思います。ですが、必要に応じてある程度換気量を調整し、冷気や花粉、地域によっては放射性物質などの侵入から、ある程度自衛する自由もあっていいと思います。

ちなみに我が家では築後3年経過してから換気量を弱めました。換気音もとても静かになって、心なしか穏やかに過ごせるようになりました。

<2019年1月14日 追記>

マックス社製だけでなくその他のメーカー製品での設定方法も調べてみました。

【各社対応版】マンションの24時間換気(常時換気)の換気量(風量、風速)を調整してうるさいのと寒いのを低減
https://magtanate.blogspot.com/2018/12/24h-kanki-various.html
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