<イヤホンやヘッドホン、特に荒い使い方をされる子供用のものはよく断線します、断線した場所によっては非常に安価に自分で修理できます>
昔の話、学生時代に奮発して2万円くらい出して買ったSony製ヘッドホンのコードに足を引っ掛けてしまって、音が聞こえなくなってしまいました。
修理見積もり依頼すると、8000円と。。うーん、当時学生の私には到底無理な金額。結局その時は諦めました。
で、最近子供用のヘッドホンを買ったんですが、買って1年も経ってないのに音が聞こえなくなってしまいました。
通販サイトで修理用部品を気軽に買える時代になりましたし、今度は自分自身で修理に挑戦してみました。
- 故障の状況確認
- 修理用部品の手配
- 実際の修理作業と自分なりのコツ
- 最後に
故障の状況確認
音量制御機構がついていて、子供にとって適切な程度までしか音量が出力されないようになっていますので安心感高いです。
音が出なくなった原因ですが、多分これです。ミニプラグが大きく曲がってしまっています。
多分無理に引っ張ったんでしょうね。
その他の部分については特に異常は見られなかったんで、まずはミニプラグを交換してみることにしました。
修理用部品の手配
現状のミニプラグの種類としては3極のL型タイプとなります。
修理部品は直線タイプも売っていますが、同じL型の方が雑な扱いにも強そうです。
ちなみに購入したのは下記で、2018年12月時点では概ね1個420円/2個セット600円/3個セット800円って感じです。
作業に失敗する可能性と、今後も使う可能性を考えて私は2個セットを購入しました。
後で知ったことですが、他にも種類あるみたいですね、色付きとかカッコいいと思いました。
色々探してみてもいいかもしれません。
実際の修理作業と自分なりのコツ
部品は結構細かいので、最初は戸惑うかもしれません。私は2回ほどやり直しました。(ヘタなんで。。。)
最終的にこれならやりやすいと思ったのが下記になります。
1.まずは既存のL型プラグを切り落として、芯線を2cmくらい出す
このヘッドホンの場合、緑色と赤色のエナメル線、並びに無色の線がありました。分配は下記の通りのようです。
- 赤色:右チャンネル
- 緑色:左チャンネル
- 無色:グラウンド(アース)
2.接続部品(熱収縮チューブと金属パイプ)をコードに通しておく
※はんだ付けした後だとコードに通せなくなってしまいますので注意!
3.コードを右図のように一番下の隙間に奥まで突っ込む
こうすることで、まずコードをミニプラグに固定することができ、作業性が大きく向上します
ちなみに緑や赤のエナメル部はハンダの熱で溶けて無くなるので気にしないっす
特にBとCは半田の量を少なめに丁寧にやったほうがよいです。でないとBとCがつながってしまったりします。
あまった芯線はハサミでカットしちゃいましょう。
もし音がきちんと出なかったら、ハンダ付けをこの段階でやり直します。
熱収縮チューブにはヒートガンと呼ばれる温度の高い風を出す道具を使います。が、少々高いです。数千円レベル。。うーん。。
でも今は安いのもあるんですね。あると色々と便利かもしれません。
ドライヤーの熱で縮む場合もありますが、一般的には難しいと言われています。自分の場合は風量弱で、近づけて、しつこく熱風をかけ続けることで収縮させることができました。
ひょっとしたらドライヤーの空気吸込口を意図せずにちょっと手で覆っちゃって温度が上がったのかもしれません、危ないので気をつけて!ライターで軽く炙るという手もあるそうですが、やはり危ないですね。まずはドライヤーをしつこく当ててみることをお勧めします。
パイプをくるくる回してネジ止めして、最後に細い六角レンチで付属の”止めネジ”を回し、やさしくコードを固定します。(強くネジを回しすぎると断線してしまいますので注意!)
ちなみに止めネジ部はとても小さく、それに合う6角レンチが無い家も多いかもしれません。
私は下記を持っていたので対応できましたが(トルクスレンチを使いました)、強く締める必要はないので、爪楊枝とかを利用するだけでも十分回せるかもしれませんね。
↓あると便利な
最後に
修理部品が簡単に買えるようになって良い時代ですね。子どもたちに修理する様子とか見せることで、ものを大切にする心も育てられるんじゃないか?と思いました。
それから、今回の件でたまたまMMCXコネクタ(メス)なんて部品も売ってることを知りました。これを使って、リケーブル対応でないイヤホンやヘッドホンをリケーブル可能に改造している人もいるようです、楽しそう!今度やってみたいっす!
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