最近色々あって自分が食事の準備から後片付けまでやることが多いのですが、食器洗いが面倒で・・・。。
時間がかかるし、手荒れもひどい。指紋認証のスマホが指紋認証しにくくなってしまった。
かといって、毎回手袋つけるのも作業性悪いし・・・
ということで、食洗機を購入し設置することにしました。
ビルトインか据え置き型か?
据え置き型ってのはその名の通り、キッチンカウンター上のどこかに置くタイプでして、シンクの横なんかにスペースが有る家で購入する方が多いと思います。
が、ウチはそんなスペースありません。
キッチンシンクの右横は、手洗いした皿の乾燥棚。また左横は、まな板などを使う作業スペースです。
また食洗機に湯を供給するための分岐栓がカウンター下に配置されていて、カウンター(人工大理石)に穴を開けないと配管できないんです。
もちろん食洗機用の分岐栓をカウンター上に出せるタイプのキッチン用混合水栓も売ってますが、それはそれで高額だし。。
というわけで消去法でビルトインタイプしか選べないことになりました。
一方でビルトインタイプの設置にも課題があります。
設置には既にある引き出しを取り外すなど設置スペースの確保が必要なこと、きちんと手順を踏んで設置しないと見た目や安定性が悪くなることなどです。
ただ、手順については少なくともメーカーから手順書がダウンロードできますし、もちろん製品にも付属しています。またYOUTUBEなんかで手順を見ることができる場合もあります。
ということで、設置スペースさえ自分で何とか出来れば、あとは手順書に従って作業するだけでビルトイン食洗機のある生活を送ることができるわけです。。
設置する場所はどこに?
ビルトイン食洗機を、特に今回のように後付で設置する場合、標準的な場所は大サイズの引き出し(幅45cm×高さ50cmくらい)の場所となります。
例えば右のような例ですと、中央あたりの3段になってる引き出しの一番下でしょうかね。サイズによっては、下段だけでなく中段の引き出しも合わせて、設置スペースにする必要があるかもしれません。
引き出しの区画を使うべきだろうか?
だがしかし、です。。
大きい引き出しを取っ払って食洗機を設置したとして、では引き出しに元々入っていた食器類はどこに置けば良いのでしょう?
これについては、大変悩みどころです。まず新しい場所を確保できるか?そして、新しい場所に頭と体が慣れるか?です。
結局、何年も慣れた食器類置き場を変えるというのは結構大変だね、という結論に至りまして、頻繁に使う食器類収納用引き出しでなくて、別の場所に食洗機の設置場所を確保することとしました。
シンク下スペースに設置することに
悩んだ結果、シンク直下のスペースに設置することにしました。理由ですが、
- 現状の使い方に無駄が多く無くなっても(少ししか)困らない
- 既存の引き出しをそのまま残すことができる
- シンクから食洗機へ最短距離にできる
といったところです。他にも電源確保や排水の配管がやりやすいなどもありましたが。。。
一方で、デメリットもあります。
- 配管類が込み入っている(特にディスポーザーがある場合)
- 高さがピッタリではない(引き出しだと規格上ピッタリくる場合が多い)
- 奥行きが確保しにくい(通常60cm必要)
恐らくは本当はシンク直下が良いにもかかわらず、多くの分譲マンションで引き出し部に設置されている原因は、これらの点にあるのだろうと思われます。
設置スペースの確保
上記に挙げたように配管類が込み入っていること、奥行きが確保しにくいことを克服する必要がありますので、順を追って対処することとしました。
込み入った配管類の処理
シンク下を見ると溢れ防止用の排水パイプ(灰色のじゃばら状のパイプ)がシンク横から下方向に伸びていまして、それがまず邪魔でした。固定しているインシュロックをパチっと切って、なるべく邪魔にならない位置に持っていきました。
続いて水道の元栓です。これが後方の板に固定されているため、60cmを確保できません。右画像は、点検口からスマホを忍ばせて撮った裏側の写真です。
こういうのって、配管を一度外してやって別に開けた穴に固定し直すのが普通なんでしょうけれども、更に上流の元栓を閉めて、配管を一旦外して、ボタボタこぼれてくる水をタオルで受けて、水漏れしないように再度きっちりと固定しなおして・・・って考えただけでも面倒です。
特に配管を外す操作は、点検口から手を入れてモンキーレンチで向こう側を固定してこっち側をひねるなんていう面倒な作業が入るため、できれば避けたい・・・
ということで、配管が通ってる穴を右横方向に拡張して、配管を外すことなく移動させることにしました。まず、鉛筆でイメージを下書きしてみました(右画像)。
で、穴を開けるための工具ですが、先に言うと選択ミスしました。
本当ならこれを使うべきでした。正確な名前がわかりませんが、ドリル・ソーとも呼ばれる、電動ドライバーにつけて板を切断したりジグソーのように自在加工するやつです。
ドリルソーを持ってなかったので、手元にあった超音波カッターでやったんですが・・・
結構慎重にやったのもあって、時間がかかってしまいました。結局3日くらいかな?合計で数時間かかってようやく拡張することができました。多分ドリルソーを使っておけば安く30分もかからずに終わったんでしょうね。。安いのでいいのでホルソーも組み合わせれば、もっと早かっただろうな。。。
でも、板の後ろに水道配管(しかもウチの場合樹脂製でした)があるので慎重にやるという点では少しずつ進む超音波カッターは良かったかもしれません。水道配管を傷つけてしまうと大変なことになるので。。。
奥行きの確保
写真のように、シンク下スペースには奥にひな壇のようなでっぱりがあって、これがあると奥行き60cmを確保できません。
このひな壇ですが、手前の板を外して中を見てみると・・・カラッポじゃないですか。
いや、よく見ると右側と下の方には排水管が通っているんだけど、食洗機を設置しようとしている部分はカラッポなのです。
いらないでしょ、これ。。
というわけで、切り取ってしまうことにしました。
使用したのは、このひな壇切断のために購入した電動ノコギリです、いやー欲しかったんですけどなかなかきっかけがなくて。ようやく買えました。安いし。ちなみに壁面に近いため、ジグソーは使えませんでした。。
ただ、使ってみて思ったんですが、結構振動が凄くて、近所迷惑だったかも。まあ数秒を数回程度だからいいですけど。今回のような簡単な加工なら上述のドリルソーの方が良かったですね。
ちなみに写真の奥の方に見える焦げ茶色の配管は、マンション建築時から設置されていた食洗機用の耐熱排水管です(後述)。
あと、ちょっと順番が前後しますが、左の方に少し残った板が設置上邪魔だと後で判明して、細かく除去することにしました。
まずノコギリで切れそうなところを切ってみますが、なかなか・・・。
なんかホチキスみたいなので固定してあるだけだったので、直前にノコギリで苦労したのはほとんど無駄だった感じです。
後ろの方にちょっと切り込みを入れて、あとはグイってやればすぐ終わりますね。
購入品と設置作業
場所の確保ができたので、設置作業に入ります。
購入品の紹介
購入したのはPanasonic製のPanasonic NP-45MS8Sです。
2024年10月2日追記:その後、後継機のNP-45MS9Sが出てますね。
ビルトイン食洗機の正面装飾のパターンは以下の2種類があります。
- ドアパネルタイプ…正面にデフォルトのシンプルなパネル、あるいは別途用意した3mm厚程度のパネルをはめ込むタイプ。枠があり、周囲との一体感に少し欠ける。周囲の化粧板と同じ見た目のパネルを用意できない可能性がある。
- ドア面材タイプ…別途用意した18mm厚程度の化粧板を面材として用いる。食洗機の周囲の化粧板と同じものを面材として用いるのが望ましい。枠もなく一体感が高い。
で。今回私はドアパネルタイプを購入しました。。
理由ですが、ドア面材タイプは概ね設置業者経由でしか購入できませんし、キッチンカウンターと合わせて購入が前提ですので今回のような後付けによる設置には対象外です。またドアパネルタイプの方が安かったです。
2024年10月1日追記:今はドアパネルタイプでも、ドア面材タイプでも、あまり値段は変わらないようです、むしろ逆転してるかも?どちらも基本、入手性が高いです!市場が広がったからですかね。。もし面材として使える板材があり、かつそれを利用するつもりなら、ドア面材タイプを購入するのが良いです!
ちなみに、ドアパネルタイプは周囲の化粧板と似たパネル材を入手できれば、枠はあるものの、ある程度の一体感が得られます。ただ、ピッタリなものを入手できる可能性は高くないので、多くの人はデフォルトのパネル材をそのまま使っているのではないでしょうか?
右の写真では白ですが、これは白のパネルを取り付けた例ですね…
ちなみにその後やっぱりキッチンとの一体感や静音性を求めて、このパネルタイプに無理やりドア面材を取り付けています(笑)。以下リンクよりどうぞ~
https://magtanate.blogspot.com/2018/10/automated-dishwasher-door-panel.html
DIY360
作業はマニュアル通りに進めるだけ
かなり丁寧なマニュアルがついてくるので、基本的にはそれ通りにやりました(ので敢えて記しません)。ただ、いくつかイレギュラーな点があったので示しますと、
イレギュラー1:底板の追加
ビルトイン型食洗機の場合、引き出しを全開にするとバランスが崩れて傾いてしまいます。そこで必ず転倒防止金具をつけないといけないんですが、この金具の取り付けが、底面が平らなところでないとつけられないのです。
今回の場合、
- ちょうどこの金具をつけたい所に突起が残ってしまった
- さらに言えば、食洗機を設置する高さは、もうちょっと高い方がよい
との理由から、家で余っていた化粧板を敷いて固定することにしました。ちょうどピッタリだったんですよね。
イレギュラー2:排水管の配管
食洗機の排水って80℃くらいになる場合もあるらしく、灰色の通常の排水用配管でなくて、焦げ茶色の耐熱配管を使って一旦熱を逃してからでないと、灰色管に入れないほうが良いらしいです。
ウチの場合、建設時に食洗機用の排水管が用意してあったんですが、接着剤で蓋がしてあって、それをノコギリで(あるいは超音波カッターとか)でカットしないと食洗機排水管を接続できないんです。
ですが、結構奥まった所にあるのと、そこそこ硬そうなのでカットするのに苦労するだろうな・・・と思ったら、面倒になってしまいまして・・・。
で、眺めてたらディスポーザーからの排水管のところにメンテナンス用なんでしょうか、キャップのついてる穴がありまして、そこに食洗機排水管をつなげちゃいました。まあ問題が起こったら焦げ茶管に付けなおそうと。。。
イレギュラー3:上部の隙間
シンク下の観音開きの扉を外しての設置なため、食洗機の上部~シンク横の板までが丸裸になってしまいます。
そこで元々あった観音開き扉を丁度よい高さで切断して、シンク横の板に固定することにしました。板に4箇所下穴を開けておいて、裏側からネジ止めしました。かなり適当ですが、見た目には影響ありません。ネジ止めするときに腕が入らなかったら一旦食洗機を外した方が無難ですね。
間違って(扉じゃないのに)開けようとしちゃうこともありますが、固定されてて動かないのですぐに気づきます。
ちなみにノコギリ1本だけで板をまっすぐ切るのって結構難しいので、適当な長さの金具を使うとよいです。右画像のような安く売ってる長さのあるアングルを固定して使うのが良い感じ。
イレギュラー4:騒音対策
使ってみると判りますが、この機種は静音設計ではありますが、やはり音は多少します。排水工程時のモーター音は結構大きいです。とりあえず防音マットを買ってきてサイズをあわせてカッターで切ってドアパネル代わりにハメ込んでみましたが・・・
少し改善したかな・・・?くらいであまり効果ありませんでした。買ったマットは↓なんで、もし試すなら、少なくともこれよりも性能の高いものの方がよいです。スポンジ状でなく板状のほうが良いかも。。
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というわけで、色々ハードルはありましたが、無事に設置できました。設置してから半年以上使ってますが、問題なく動作しております。
繰り返しになりますが、後日談として、やっぱり他の扉(木目)との一体感が無いのと、防音性を高めたいという欲望が出てしまい、ドアパネル部に元々あった観音開きの扉の板材を取り付ける作業をしました。(→は板を当ててみて足で押さえているところ)
それはまた別の回(以下リンク)で書いてますので、よろしければご覧下さいませ~。。
https://magtanate.blogspot.com/2018/10/automated-dishwasher-door-panel.html
DIY360
感想
通常の引き出し部でなくシンク下というある意味想定外の所に設置したためにそこそこ面倒でしたが、苦労した甲斐がありましたね。引き出し部に付けないで本当に良かったです。
やっぱり今までの使い慣れた引き出しがそのまま残っているのも良いし、動線が最短なこと(シンクで軽く手で汚れを予洗いしたらそのまま一歩も動くことなく、水も垂らすことなく食洗機に入れられる)というのは物凄くストレス少ないです。
初めは自分の家の食器を食洗機にセットする定番ポジションが決まるまで少々考えされられますが、慣れてみると、今まで食洗機を使っていなかったことが信じられないくらい快適です。
唯一違和感が少しある所といえば包丁置き場くらいでしょうか、扉の裏にあったやつを観音開きの右側の扉の裏に付け替えました。そのうち慣れると思いますが。