この部屋に住み始めてはや10年、ぼちぼち色んな所にボロが出てきて、自分で直したり交換したりで維持しております。
で、ボロが出たってわけでも無いんだけど、実は不便だったんだなーと思うところもあります。
それが、浴室のシャワーフックです。高さが全然駄目っす…シャワーフックの現状の問題点
私が主に何とかならんかなーと思っていたのは下記3つです。
- フックの高さが自分たちに合ってない
- フックが汚れやすく掃除しにくい
- お湯の放出角度が調整できない
それぞれについて状況を説明します。
フックの高さが自分たちに合っていない
現状、フックは2つついていて、だいたい高さ180cmくらいの所に1つ、また100cmくらいの所にもう1つがついています。
妻の視点から不満
上のフックを使うと手が届きにくいし(身長150cm台)、カラダにシャワーが届くまでに(空気で冷やされて)お湯の温度が下がってしまう。
一方で、下のフックを使うと立ったままでは使いにくいから座って浴びないといけないし、シャワーホースが床に接地したままになってカビが発生しやすく不衛生。
子の視点からの不満
上のフックについては妻の視点と同じで、ものすごく温度が下がってしまう。
一方で下のフックだと、下の子(90cm)ではちょうど良いけど、上の子(120cm)は首を90度くらい下に傾けないと髪の毛を流せない。そのうち下の子も身長が伸びて不満を覚えるはず。
フックが汚れやすく掃除しにくい
標準装備だったフックですが、どうも作りが雑で、外側はピカピカ してて良いんですが、内側(シャワーヘッドと接する 側)は表面がザラザラしてして水捌けが悪くてカビや すいです。
しかも(ここ大事ですが)、面取りというかバリ取りが甘くて、妻が掃除している際にギザギザした部分に当たってしまい、指の皮膚が剥がれて出血するという事態が発生しました。
特に風呂上がりにちょっと掃除しよーって時だと、皮膚が柔らかくなっていて怪我しやすいんです。
お湯の放出角度が調節できない
これもコスト勝負だからしょうがないけど、通常のシャワーフックは可動部が無いので、シャワーヘッドの角度が変えられなくて、お湯の放出角度が常に一定方向なんです。
ちょっと肩から浴びたいな、いやちょっと頭のてっぺんからお湯を かけたいな、というちょっとした要望があると思うん ですが(俺だけ?)、そういう時には自分が体勢を変 えるしかないんです。。
解決手段
いくつかあるとは思いますが、代表案として下記を考えました。
- 単純に標準的なフックを追加する(数百円程度)
- 角度調整可能なフックに交換する(2~3000円程度)
- スライドバーに変更してしまう(5~6000円程度)
それぞれ説明します。
単純に標準的なフックを追加する
現状で100cmおよび180cmにフックが付いているので、その間、例えば130cmと160cmの高さにそれぞれフックを追加してしまえば、かなり家族各々に合わせた使い方ができると思います。
ただ、フックが4つも壁に張り付いてるとちょっと異物感というか、なんか騒がしい印象になりそうかなと。
浴室は癒やし空間であるべきが私の持論なんで、視覚的な騒がしさが増してしまうこと、また掃除しにくいものが増えてしまい汚れやすくなることが懸念されますので、これは却下となります。
角度調整可能なフックに交換する
現状ついている2個のフックを、例えば右図のような、可動部を持つ、角度調整可能なものに付け替えることで、微妙な高さ調整や放出角度の調整ができると思われます。
シャワーフック 角度調整 をちょっと見てみるただ、費用がかかる割に効果の面ではあまり期待できませんよね。 おそらくシャワーヘッドの先端をせいぜい15cm前後調整できる程度でしょう。
そうすると、シャワーの温度の低下も大して防げないでしょうし、 上の子の首の角度だって90度からせいぜい80度くらいになる程度と推定されます。
したがってこれも却下です。
スライドバーに変更してしまう
最近の分譲マンションの広告なんか見てると、フックではなくてスライドバーと呼ばれる自由な高さに調整できるものが主流に見えます。
以前はオプションだったような気もしますが。。まあ大して材料費や工費がかかるわけでもないので、主流になっておかしくないかなと。
これだと高さ調節は自由自在だし、モノによってはヘッドの角度も調整できるし、掃除もしやすいしで、一石三鳥ですね。
ということで、今回は現状のフックをやめて、スライドバーに付け替えることにしました。
現状確認と商品選定
これらのフックは、壁にネジ止めされているはずなんで、できればそのネジ穴を利用したいと思いますし、あるいは利用できないのであれば、せめてそのネジ穴は隠したい(見えないようにしたい)と思いますよね。
ということで、80cmのスライドバーを例によってAmazonで探します。
見つかったのがコチラ。値段は2019年時点で5000円前後ってとこ。
スライドバー付シャワーフック BF-FB27(800) をちょっと見てみる
追記:2024年時点で6000円くらいになってました
本製品はフックの高さの調節に加え、ヘッドの角度も自在に調整できますので、シャワーを浴びる体勢にかなり自由度が高まります。
ちなみに間違いやすいものとして、長さ違いのもの(600mm、1000mm)だったり、フックの部分が樹脂製で少し安っぽいもの(型番も似ててBF-27B)があったりするので要注意です。
ちなみに最近だと、固定部同士の距離(今回は80cmでした)を変えられるタイプのスライドバーも売ってます。場合によってはそういうのも候補になるのかもしれませんね。ただし中華品の中にはフックの部分が妙に小さく、日本で標準的なシャワーヘッドがうまく掛からない可能性もありますので、あらかじめ確認した方がよいです。
スライドバー付シャワーフック 長さ調整可能 をちょっと見てみる
取り付け作業
で、届いた製品がコチラ。本体と簡単な施工説明書がついてますね。
ネジとかワッシャーが付属しているので、別に用意する必要はなさそうです。
ただ、後述しますがネジが少し長いので、奥に障害物があるとか、ケース・バイ・ケースで少し短いのを用意する必要も あるかもしれませんね。
ネジ穴を隠しているゴムを引っ張って外しました。ネジが2本見えましたね。。
プラスドライバーでネジを2つ外します。長いので最後は指でやっちゃいます。。
同じ感じでもう一方のフックを取り外して、今回購入したスライドバーをあてがってみます。
うーん、フックが2本のネジでとまっていて、スライドバーはネジ が1本なので、当然ネジ穴の位置が合いませんね。。
もちろんネジ穴を再利用することもできますが、そうするともう一 方のネジ穴が露出して見えてしまい、見た目が悪いで す。
したがいまして、新たに(2つのネジ穴の中心に)スライドバー取り付け用のネジ穴を開けることにしました。
その前にまず、壁面をキレイにしましょうかね。防水シールをカッターで削ぎ落としました。
ネジ穴の周囲が盛り上がってしまっていたので、電動ドライバーにヤスリをつけて削ってみようかとしましたが、、、全く歯が立ちませんでした。。
そこで原始的にですね、トンカチで叩いてみたんですが、これで平らにすることができました!!
さて、下穴を開けようと思います。まずは本体にネジを取り付けてみたところ、4cmくらい下穴の深さが必 要そうですね。
施工説明書によると、3.5mmの穴径で下深さはやはり4cmで穴を開けるようです。。
3.5mmのビットを選びます。一応壁面が金属なんで、金属用のビットを使いました。
4cmはこのくらいかなっと。。。この場合、ちょうど溝がなくなる位置くらいでした。
なるべくまっすぐになるように穴開けします。うまくいきますように。。
さて、施工説明書によると、下穴にシリコンを充填しろと書いてありますね。。
実はちょうどシリコンシーラントを切らしてしまっていて、買いにいくのが面倒だったので、家にあった100円ショップのグルーガンを充填しちゃいました。。うーん、我ながら適当だ。。
真ん中だけでなく、3つのネジ穴全てに充填して、はみ出した部分はまたカッターでキレイに削ぎ落としました。
こんな感じ。上と下の穴はもう使用しませんが、防水の意味で充填しとく必要があります。
最後にスライドバーをネジ止めしていきます。少し力が 要りますね。
まとめと感想
今回は、シャワーフックの高さが自分たち家族に合っていないということで、いくつか解決策を検討した上で、自由に高さ調節可能で最近の分譲マンションには結構標準的になっているスライドバーをつけることにしました。
取付後、家族に感想を聞いたところ、特に簡単操作で調整できるところが好評でした。
自由に調整できても手間が多いのでは意味ないですが、これはハンドルを軽くひねるだけでいいので子供でも容易に操作できます。
これで子供が首を変な角度で曲げたままシャワーを浴びる必要がなくなったので、ひとまずミッションコンプリートです。。
ちなみに、少し上下の動作に引っかかりを感じるときもあります。ほんの少しだけ潤滑油使っても良いのかなーと思ってまして、今度試してみようかと。
2024年10月追記:使ってるうちに自然と引っ掛かりは低減しました
ということで、もしシャワーフックを使用していて、高さに不満がある人がいたら、ぜひ試してみて頂ければと思います。