<DIY>XEUKのドアレバーのゆるみ、戻らない…交換しなくても分解してバネを新品にするだけで修理完了です

2021年7月10日土曜日

メンテナンス

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ドアレバーがクタクタになったので修理する自宅リビングのドアレバー(ドアノブ?)が最近クタクタ、フラフラになり、カチッと閉まらなくなってしまいました。中の錠ケースとか呼ばれる部品の故障のようです。新品にするのは高いし、合うやつを探すのも面倒なんで、DIY精神で修理してみたいと思います。




具体的な症状と取りうる選択肢

症状としては今回交換する数ヶ月前から出てたんですが、↓のようにドアレバーが真横に戻らずに、斜めの状態になってしまい、カチッとロックされない、だから風が強い日なんかだと勝手にドアが開いてしまったりする、という感じです。だんだん斜め度が高まってきて、最近ではこんな感じで。。

ドアレバーが元に戻らない

このドアは玄関から入ってリビングに行く通路にあって、非常に使用頻度が高いのです。同じタイプのドアレバーでも子ども部屋はなんともありません。トイレのドアも同じ構造ですが、今の所は何とか大丈夫そうです。ただレバーの反発力はかなり弱くなっているので、来年くらいはヤバいでしょうね。

さて、このドアレバーですが、どのようなメーカーのものなのでしょうか?

マンションの説明書にも書いてないので自分で調べるしかないのですが、どうも金具のところのEUKと書いてあります。

XEUKのドアレバーと錠ケース

そこで、EUKとドアレバーで検索すると・・・、見つかりました。正確にはXEUKというブランドだそうです。

東京神田にあるBEST社という住宅用備品を取り扱うメーカーさんのもののようです。

ただ残念なことに、このXEUKというブランドのものはもう既に廃盤となっているようです。もちろん後継部品はありまして、

https://best.rockeys.biz/1136_2191.html

にあるように、後続品「ケース錠231N2シリーズ」というのがあるそうです。

上記リンクから進んだページに説明があるのですが、今回のように単に通路のドアに使用していてロック用のつまみが無い場合(空錠というらしい)はそのまま後継品の部品(錠ケースとかいうらしい)が使えるのです。

一方で、↓の画像のように子ども部屋とかトイレとか浴室前洗面台とか、そういったロック用のつまみ(サムターンロックというらしい)鍵のかかるところの場合は、完全な互換性というわけにはいかず、ドアに穴あけとか穴の拡大とかの加工が必要のようです。

サムターンロック付きのドアレバー


取りうる選択肢は?

選択肢1.ひとまず錠ケースを買う

現在は空錠の故障ということで、おそらくは後継品であるBest社の231N2シリーズのものを買えば、まあ問題ないのでしょう。ちなみに錠ケースのみ買うと記事投稿時点で2750円(税込)ですので、まあ高くは無いけど・・・という感じですね。

https://best.rockeys.biz/1136_2435.html


ちなみにKawajunというメーカーさんとも互換性があるという噂を聞いて、調べようとも思ったんですが・・・

https://hw.kawajun.jp/products/leverhandle/parts/caselock/item5520

↑サイズ的にはこれかなぁ・・・?でも本当に使えるかどうか確証がないのと、値段も記事投稿時点で1800円+消費税で1980円?とのことで、まあBest社品とそんなに違わないしなぁ・・・という感じです。

ただ、改めて考えてみると、

  • このXEUKというブランドのドアレバーや錠ケースが自宅の中の色々な所で使われていること
  • そして今後次々に故障していくと予測されること
  • トイレなどロック用のつまみ(サムターンロック)が付いているタイプのものが多く、その場合ドアの加工も必要となること

から、完全互換でない231N2シリーズを後継品だからと購入することは必ずしも良いことでは無い気がしてきました。ではどうしましょうかね。。

選択肢2.故障した部品を修理する

はい、その通りです。「なるべく自分でやる」(そして浮いた金を有効利用する)がこのブログの趣旨ですし、ぜひチャレンジしたいと思います。

単純な機構ですし、おそらくは錠ケースの内部のごく一部分にのみ不具合が生じているのでしょう。その部分を修理なり交換なりしてしまえば良いのです。うん、多分。。

ドアからレバーや錠ケースを外してみる

ドアからこれらの部品を外すのは実は簡単です。特殊な工具は必要なく、ドライバーや六角レンチセットがあれば十分です。

まずはドライバーで側面のネジを外してやります。

ドアレバーや錠ケースの部品を外す

↓ステーみたいなのを外して…

錠ケースのステーを外す

↓続いてレバーを外すために六角レンチを用意します。と言いつつすみません、今回は六角レンチを取りに行くのが面倒だったのでトルクスレンチで代用してしまいました。まあ回るし、穴をなめてしまうほど力ずくでやるほどのものでもないので。。

ドアレバーの六角ネジを外す

↓レバーがスポット抜けますね。。イエイ。

ドアレバーが外れた

↓続いて、なんて言うんだろう?四角形の座金みたいなのを外します。底部に小さくて平たい穴があるので、そこにマイナスドライバーを突っ込みます。


↓マイナスドライバーを突っ込んでグイッて引っ張ったらウチの場合は外れました。ただ本当は、固いものにタオルを巻いてドライバーの下に敷いて、ドアを傷つけないようにしつつテコの原理で持ち上げる、らしいです。アワワ。。

ドアレバーの座金を外す

↓外すとまたネジが出てきますのでドライバーで外します。

↓なんか横長い穴が出てきました。

ドアレバーが刺さっていた穴

↓この状態になると、反対側も外せるようになります。

↓今の所、こんな部品が外れてきました。

ドアから外されたドアレバー

↓続いて錠ケースを外していきたいと思います。ちょっと凹んでるところがあったので、そこにマイナスドライバーを突っ込んで手前に引っ張りました。これも本当はタオルとか使ってドアが傷つかないようにしないといけないのでしょうね。。

ドアに取り付けてある錠ケースを外す

↓うちの場合は結構簡単にスルッと抜けたんです。だからタオル使わなかったんです。。(言い訳)

ドアに取り付けてある錠ケースを引き抜く

↓ようやく完全に部品を外すことができました。風通しが良さそうな穴が開いてますね。。

↓外した錠ケースがこちらになります。この中のどこかの部品が故障しているのでしょう。分解して確かめないといけません。。。

外された錠ケース


取り出した錠ケースを分解してみよう

↓ひとまず見えるところにプラスドライバーで回せるネジが2本あるので、回してみます。しかし蓋を開けることができませんでした。どうも1本さらにネジがシールで隠されているようで、そこにブスッとドライバーを突っ込んで回します。

錠ケースを分解する

↓なんとか蓋を開けることができました。割と単純な機構で(複雑だと壊れやすくなるし、そりゃそうか)、一見して壊れている部品はなさそうですが・・・

分解された錠ケース

↓ありました、端の方にバネ(スプリング)が付いているのですが、これが経年劣化なんでしょうか、割れてしまっています。

錠ケース内で砕けたバネ

↓よくよく見ると3つに砕けてしまっていました。徐々におかしくなっていったのは、このバネが段々と砕けていったからなんでしょうかね。。

錠ケース内で砕けたバネを取り出した


折れたバネを交換する

以上から、この錠ケースを修理するには、このバネを新品に交換しないといけないようです。

なんか潤滑油でベタベタしていてあまり触りたく無かったんですが、どうも以下の規格のバネのようです。

  • 長さ:30mm(と感じた)
  • 太さ:9mm(くらいに感じた)
  • コイル径:1mmよりは太く、かつ2mmよりは細いようだ。。

すみません、適当です。デジタルノギスで測ればいいんですけど、ウチにはなくて。。うん、今度買おう!

で、購入したのが以下のバネです。10本入ってるので、再度故障しても対応できますし、安かったです。(もしご自身で試される方、ご心配でしたら同じものをどうぞ)。

今回の錠ケース修理に購入したバネ

今回の錠ケース修理に購入したバネ

ちなみにすごく似ているけど、全然合わないものが多いので注意です。間違って短いのやコイルが細いのを買ってしまったら全然使えないし、長いのを買ってしまった場合にも、切って使うのは無理っすね。。

↓並べてみますと、、購入したものは、若干細いようです。ただ元々ドアレバーの反発力が強くて家族には不評だったんで、これで試してみたいと思います。

購入したバネと元々錠ケースについていたバネの比較

↓元々バネがあった場所にシャキっとバネを滑り込ませます。

錠ケースに新しいバネを取り付ける

↓なんとか入りました。指だけでやると結構固くて・・・。コイルが細いはずなのにこんなに苦労するとなると、元々のコイル径のものだったらかなり大変だったでしょうね。。

新しいバネを取り付けた錠ケース

↓もともとは潤滑油が結構ついていたようなので、砕けたネジから潤滑油を綿棒で取ってくることにしました。

↓塗り塗り。。

錠ケースのバネに潤滑油を塗る

↓最後に錠ケースを再度組み立てて、錠ケースの修理は完了となります。ちなみに錠ケース分解時はなるべく他の部品には触らないように、かつ他の部品が外れないように、作業したほうがいいです。組み立てるのが面倒になりますので。。

分解した錠ケースを組み立てる


ドアへの再取り付け

あとはさっきと逆順にやっていくだけですね。

↓錠ケースを取り付けたら、ステー(みたいなの)を取り付けて…

錠ケースをドアに取り付ける

↓なんか白いのを(ドアの反対側にもつけた上で)ドライバーで止めて・・・

↓四角い金属をペタっと。

↓六角レンチでレバーを固定して・・・

ドアレバーをドアに取り付ける

↓完成となります。

ドアレバー、錠ケースの修理が完了

最後に

予想通り、バネが若干細かったため、ドアレバーの反発力は強くなく、子供でも楽に開閉できるようになりました。従来品と同じ反発力が必要だったらコイル径が1.4mmとか1.5mmのバネを使うべきなのでしょう。ただ、この規格のものは本記事を投稿する時点でAmazonでは売って無くて、もちろん他のサイトも見たんですが・・。良ければ再度探してみてくださいませ~

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