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<DIY>美容器具キャビスパ(ヤーマン製)のバッテリーを自分で交換してみた

2024年10月8日火曜日

メンテナンス 電気製品・電子機器

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妻が使っているキャビスパという美容器具のバッテリーがヘタってしまったらしく、交換することにしました。例によって修理に出すと高いでしょうから、自分でやってみました。3万円以上する高価な機器だけに、なんとか修理できると良いのですが・・・


キャビスパとは?

よく知らなかったのですが、エステで使われるようなEMS的な美容器具で、メリハリボディというものを期待して皆さん使用されているようです。メーカーはヤーマンです。

妻のは「キャビスパRFコア」というもので、当時は3万円以上しました。その後、上位のPro版とか、新型とか出てるみたいですね。ということは人気があるということなのでしょうか。成人女性へのプレゼントにいいかもしれませんね。

最新の ヤーマン キャビスパ を見てみる

で、使用中の「キャビスパRFコア」なんですが、他の充電式器具と同様、使用が重なるにつれてバッテリーがヘタってくるらしく、妻の場合3年ほどしたところで全く使用できなくなりました。

さすがに3万円もしますので使えなくなったらポイというわけにもいかないし、また効果はある(気がする)とのことなので、バッテリーの交換を試みることにしました。

まず実施したのがGoogle先生への問い合わせです。しかし全く有用な情報は得られませんでした。1件、Yahoo知恵袋に同様の問い合わせをしている方がいましたが、メーカーに問い合わせろ、の回答のみです。

そりゃ、それで安く済むなら初めからそうしてますわね。。。

でもね、きっと高いんだろうし(問い合わせてないけど、ヤーマンの他の美容器具で1万円かかるという情報がありました)、梱包して送るのも面倒だし、、、ってことでじゃあいつも通り自分でやってみるか、となりました。

ちなみに(妻の)ノートパソコン(NEC)のバッテリー交換とかやったこともありました。意外にも、とても多くの方が見て頂き、思い出深い記事となりました。

薄型ノートパソコン(NECのLavie)の内蔵のバッテリーを自分で交換、外し方は意外と簡単
https://magtanate.blogspot.com/2018/12/nec.html
DIY360

分解作業

↓特に難しくはありません。ネジなどなくさないように、また余計な傷をつけないように、念のためゴム製の作業用シートを使いました。

↓操作パネル部です。バッテリーがヘタっていて、ボタンを押してもうんともすんとも言いません。

↓底面のネジ穴には防水を補強するためでしょうか、ゴム製のプラグが入っていますので、千枚通しを刺して取り除きました。

↓あとはネジをプラスドライバーで外していきます。全部で固定用のネジが6本と、なんか固定用ではない、よくわからない短いネジが1本ありました。

↓内部には基板を止めるネジが4本ありますので、それも外していきます。

↓このコネクタがバッテリーから伸びているものです。感電すると嫌なので、引っ張って外しておきます。

↓基板の下からパンパンに膨らんだバッテリーが見えてきました!黄色い抑え板のネジを2本外して、取り出します。

↓SP LI-ion 483460 1000mAh 7.4V 7.4Wh 1707 と書いてありますね。。

↓また裏にはスポンジが貼ってあります。バッテリー自体の大きさは、6.3cm×3.2cm×厚さ1cmくらい(膨らんでて正確にはわからない)ってところです。


↓ちなみに実測電圧はやはりゼロでした。完全に劣化してます。

というわけで、バッテリーの型番とか電圧とかサイズ感がわかりましたので、交換用バッテリーを探すことにしました。

同等なバッテリーの探索

このバッテリーについて、全く同じものを手に入れようと頑張って検索したのですが、残念です、全然見つかりませんでした。ひょっとしたら、ヤーマン留め型品というか、専用品で一般には流通していないのかもしれませんね。

ちなみに、このようなケーブルが1つしか出てないタイプは「バランス充電」(≒内部の2つのセルを個別に充電する感じ)に対応しておらず、劣化も早いようです。

かといって、内部基板がバランス充電に対応しているわけでもないので、バランス充電可能なタイプを買っても意味無いですし。。。うーん…最新のキャビスパはバランス充電型に改良されてるのでしょうか??気になります。

とりあえず、今回は一番近そうなもので、DTP603048-2S リチウムイオンポリマー電池 7.4V 860mAhというものを見つけました。

7.4V 860mAh リチウムイオンポリマー電池 をAmazonで探してみる

見つけたバッテリーの仕様は以下となります。
  • 型式:DTP603048-2S
  • 電圧:7.4V
  • 容量:860mAh
  • サイズ:31×51×13mm
  • 接続コネクタ:JST(PH)3P

もし見つからなかったら、電子部品等を専門に取り扱うせんごくネット通販でもありそうですので、型式検索してみてください。

容量はキャビスパRFコアに最初に入っていた1000mAhでなく860mAhとなっています。そのため、サイズも一回り小さいですね。また接続コネクタも3Pという三つ口タイプとなっています。

まあ容量は多少減ってもいい。サイズは、大きいなら筐体に入らないかもしれないけど、小さいなら問題なく収まるだろうし、接続コネクタは最悪ハンダづけとかすれば何とかなるだろうと。。。

ということで買ってみました。


↓想定通り、一回り小さいです(右が届いたもの)


↓コネクタについては、やはり3P(三つ口)がついていますね。このままでは基板上のコネクタに刺さりませんので、なんとかしないと。。

↓古い方のコネクタを外して再利用することにします。爪の部分を先の尖ったもので持ち上げると、

↓中の金属ピン部分を抜き取ることができます。

↓同様に、新しい方の3Pコネクタも外してしまいます。こちらはバッテリーから7.4V出力されているので、絶縁性の器具(薄いプラ板など)でコネクタ外しを行った方が良いでしょう。

↓外した2Pコネクタを新しいバッテリーに取り付けます。ピンの金具部分の爪が微妙に立ちすぎていて、なかなか入りません。最後は爪を少し寝かせるとともに、マイナスドライバーを使ってコネクタに押し込みました。

↓これで「ほぼ同等なバッテリー」の完成です。古い方はもう使わないので、住んでる自治体のルールに従って処分します。


再組み立て

あとは逆の順序で組み立てていくだけです。まずは両面テープを貼り付けて、外したスポンジを貼り付けます。

↓サイズが少し小さいためガタツキが発生してしまいそうです。そこで家にあった水耕栽培用のスポンジをさらに挟むことにしました。

↓念のため、銀色とピンク色の部品の隙間に防水用にグリースを塗っておきました。

↓作業性が悪いため、先端の赤黒端子を一旦外してしまいました。後でわかるようにサインペンで印をつけておきました。

↓基板をネジ止めしたら、バッテリーのコネクタを挿しこみます。

↓先ほど外した赤黒線を取り付けて、銀色と白色の部品の間に防水用グリースを塗りました。

↓6本のネジを締めていきます。上にも書きましたが、1本だけ短いネジがあるんです。で、これは筐体を固定するためのものにはなっておらず、目的がわからないんです。プラ部品を貫通しているんですが、、、ひょっとして内部でバッテリーなどからガスが発生した場合のガス抜き弁みたいなものなんでしょうか。。。このネジは回しすぎるとプラ樹脂のネジ山が潰れてしまいますので、注意です。(私はやってしまいました。。。)

↓とりあえずネジを締めたあと、防水性を高めるために、役に立つかわかりませんが、グルーガンでネジ穴を埋めることにしました。最初にはめてあったものは千枚通しで穴が開いてしまってますので、その代わりです。

↓固まって余った部分はカッターで慎重に切り落としました。

↓割りとキレイ。ガス抜き?穴については、ネジ山が少々潰れてしまっているため、まずグルーガンを少量注入した後に、ネジを締めて、再度上からグルーガンで埋めました。

↓はい、なんとか復活しました!妻に使ってもらう前に自分で風呂で使ってみましたが、空気がボコボコと出てくることもなく、防水性は今のところ大丈夫なようです。もちろん従来の充電スタンドで問題なく充電され、自動的に充電が停止することを確認しました。

最後に注意

やはりリチウムイオン系のバッテリーの交換(しかも純正品ではないもの)については、大変注意が必要で、不安が残ります。しばらくこのまま使ってみて、問題ないことを確認したいと思います。

また、今回はたまたま似たようなサイズのバッテリーが見つかりましたが、このバッテリーも取り扱い中止となっている店が多く、もし数ヶ月遅れてたらまた余計な出費がかかっていたかもしれません。

基本的にはバッテリーはヘタるものなので、ユーザーが安全に交換しやすい仕組みや規格を作って欲しいものです。


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