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<DIY>エコキュートでエラー(J3)が頻発!自分で部品交換して修理代を節約してみた

2024年10月7日月曜日

メンテナンス 水まわり 電気製品・電子機器

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エコキュートでエラー(J3)が頻発。自分で修理して修理代を節約 自宅マンションのエコキュート(長府製ですが、ヒートポンプユニットの中身は実はダイキン)について、ここ最近エラーJ3が頻発!例によって、自分で修理してみました。ちなみに正式に修理依頼すると安くても1.5~2万円ほどかかりますが、今回は部品代のみ、手配料込で2千円で済んでおります。

 


故障の状況

今使っているエコキュートが長府製のEHP-3135GPXHってやつで、ぼちぼち13年目に突入しました。

今までに1回、タンク側の湯水混合比を調整するバルブが故障していますが、ヒートポンプユニット側は全く問題なく動いていました。

勝手に分岐水栓もつけて、ベランダ掃除にシャワーが使えるようしたりして、非常に快適に使っていましたヨ。

DIYで自宅マンションのベランダにあるエコキュートから水道を分岐して蛇口(水栓)を設置してみた
https://magtanate.blogspot.com/2016/11/beranda-ecocute-jaguchi-toritsuke.html
DIY360

しかしながら、数ヶ月前からエラーが発生し始めました。朝起きるとお湯が沸いてなくて、警告って表示とともにエラーコードが表示されている、って状態です。

表示されるエラーは、J3とかFAとかJ0とか色々ですが、J3が最も多い印象です。またお湯張りをしようとすると、ぬるい温度で湯船に溢れんばかりにお湯が溜まってしまう、ということも数回ありました。

そしてエラーコードでWeb検索すると、概ね原因と復旧方法がわかります。

例えばJ3ですと吐出サーミスタ異常か、基板不良。FAだと高圧圧力スイッチが不良とか基板不良とか・・・などです。

復旧方法は基本はリセットですね。タンク側のブレーカーを落として、1分とか、場合によっては5分待ってからブレーカーを再度入れるという感じです。これで、とりあえず一旦は復旧しますので、再度使用することができます。

長府製作所に聞いたところ、一応この型番のエコキュートについては、2023年の7月までは修理用部品を保持しているとのことです。従いまして、その期日までは公式に修理依頼することは可能です。

一方で、ちょっと疑問なのが、あえて13年目のエコキュートを数万円もかけて修理するか?という点です。

簡単な部品の故障だけでも、相場としては1.5~2万円程度かかります。もし作業員の方に、「他の気になる部分も念の為交換しときましょう!」て言われたら、みなさん断れますか?僕は小心者なので断れないです。結果3万とか4万とか掛かる可能性があります。

エコキュートの標準的な耐用年数は10年~15年とされておりまして、もし今故障している箇所を数万円もかけて修理したとしても、この先の数年間に別の箇所が故障する可能性が極めて高いと言えます。そして、その時にはもう部品の保有期限が切れていますので、修理不能→買い替え、となります。

数万円かけて修理したのに、もったいないですよね。。

だとすると、今、私が取れる選択肢は2つです。

  1. 現時点で新品を購入してしまう(工事費込みで40万円程度)
  2. 自分で安価に部品交換して様子をみる(ひとまずは部品代のみ)

実は、1の新品購入で、ある程度、話を途中まで進めていました。思ったより安くて良さそうな業者がいたからです。

しかしながら…、このブログの趣旨は、「何でも自分でやってみる!」ですので、新品を購入する前に、まずは自分で部品のみ交換してみることにしました。

自分で部品を交換してみよう

部品交換の対象とする部位ですが、ひとまずJ3が最も多いので、それをターゲットにすることにしました。

エラーJ3というのは、上述の通り、吐出サーミスタのエラーらしいです。で、長府製作所のヒートポンプユニットがどのような吐出サーミスタを使っているのか、型番含めてWeb検索では全くわかりませんでした。

ちなみに、長府製作所に部品情報を聞こうかと思いましたが、無理だと思ってやめました。以前電話でやり取りしたことがあって、割とドライというか、サービスマンしか部品交換させてもらえないような雰囲気を感じたことがあったので。。

でも、勇気がある方はトライしてみてください。。

一方で、長府製作所のヒートポンプユニットの中身はダイキン製という話はいくつか出てきました。全て確認したわけではないですが、エラーコードも同じのようです。

そこで改めてダイキン製のエコキュートのヒートポンプユニットとして検索してみることにしました。すると、1件だけ情報を見つけることができました。感謝!

型番は2026293とのことです。Web検索してみますと、”エアコンパーツマニア”さんという店舗で入手可能なようです。

部品自体は執執筆時点で517円で、送料が1500円かかるらしく、計2017円でした。安いもんです。

2024年10月6日追記:Amazonや楽天でも売ってるかもしれません、その場合、送料がお得になるかもしれないので一度探してみましょう。

型番2026293 ダイキン サーミスタ

…を
   

この値段なら、もしこの部品が我が家の長府製作所エコキュートに使えなかったとしても、大した損にはなりません。ということで買ってみることにしました。

ちなみに発注から届くまでに1週間かかりました。実はこの1週間でものすごくエコキュートの調子が悪化しまして、1日に多いと3回くらいリセット処理をして騙し騙し使っていました。

そしてついに最後の日は、もう全く駄目です、朝から5回以上リセットしても全くお湯が沸きません。もうだめだー!と思った矢先、10時過ぎくらいでしょうかね、ついに佐川急便さんがブツを届けてくれました!


ヒートポンプユニットを分解してみる

さて、部品も届きましたので、交換作業に入ります。

まずはブレーカーを落としました。念の為、室内の分電盤のやつと、タンクについてるやつ、両方ともです。200Vですので、感電したら非常に危険ですので。

エコキュートのヒートポンプユニットの天板を外すまず天板の左右計4本のネジを外して、ドライバーでこじ開けるように外しました。

エコキュートのヒートポンプユニット続いて正面のパネルを外していきます。

ネジが側面とか正面とかに何本かあります。まずは側面を外しました。

次に下部、

それから、ネットの内部など、

最後、上部にも有ったのを見過ごしてました・・・

エコキュートのヒートポンプユニットのパネルを外した所パネルを外して、ついでに右下の断熱材部を開けた後の様子がこちらです。

いずれも結構錆びついていて、電動ドライバーのトルクを最大にしないと無理でした。もしネジ山が潰れてしまうようなら、錆びたネジを外しやすい「ショックドライバー」に、早めに切り替えた方がよいです。

ショックドライバー をちょっと見てみる

それから正面パネルは左右と上部でネジだけでなくツメみたいなので引っ掛けるように固定されてますので、ツメの向きを見ながら外していきました。具体的には左右のツメはパネルを上に持ち上げるような感じで、上部のツメは横にスライドさせる感じだったと記憶しています。

正直、錆びついているとキレイなまま外すのは難しく、多少ドライバーで傷がついても構わず、こじ開けるような感じになってしましました。

ちなみに、ウチのマンションの場合、フレームに囲まれていて、上にエアコンの室外機が置いてあるのです。ですのでパネルを外しやすいように、下に薄い板を差し込んでいます。。

吐出サーミスタを交換してみる

右下には断熱材に囲まれたスペースがあり、封筒の留め具みたいなので閉じられています。これを開けていきました。

エコキュートの吐出サーミスタの保温材中には、さらに断熱材に囲まれたコンプレッサーみたいなのが有ったんですが、その断熱材のゴム部は・・・もう劣化なんですかね、固化してしまって少し曲げただけでボロボロ崩れますので、あまり触らないようにしました。で、事前調査の結果、右側に灰色の断熱材で囲まれているのが、どうやら吐出サーミスタのようです。

エコキュートの内部配線まずコネクターを外しました。抜けにくいようになっていて、ちょっとツメの部分を押さないと外れないようでした。

この灰色の保温材も劣化が進んでいて外しにくかったんで、カッターで縦に切れ目をいれてしまいました。この方が、下手にテープを剥がすよりも形状を維持しやすかったです。ちなみに↓の画像で手に持ってるのはアルミテープです。切れ目を入れた保温材をアルミテープで再結合できるかどうか、ちょっと試している所です。

小さな金属部品で吐出管に固定されていますので、それを引っ張って外しました。

新しく届いた吐出サーミスタ一方で、届いた吐出サーミスタを開封しました。封筒で来ますが、中身は問題ありません。

古いサーミスタと新しいサーミスタの外観比較取り外したサーミスタと並べてみます。非常に似てます、というか劣化による着色以外は、全く同じに見えます。。。被覆にある文字まで一緒です。。。

古いサーミスタの抵抗値を測定まず本日取り外した古い方の抵抗を測定してみます。気温は20度くらいでして、ちゃんと冷ましたのですが、少し熱が残ってたかな。抵抗としては25.8を示しています。

新しいサーミスタの抵抗値を測定続いて新しく届いた物を測定してみます。こちらは古い物と比べると、触れた時に少しだけ温度が低い感じがしました。抵抗は27.1ですね。差分は1.3ありますが、温度差が少し有ったことを考えると、基本同じものとみて良さそうです。やっぱり中身は全てダイキン製なんですかね。。?

吐出管に固定するためのクリップのような部品をこちらに付け替えて、

吐出管につけてやりました。最後撮影し忘れましたが、切れ目をいれた灰色の断熱材については、アルミテープで止めて、さらにインシュロック(タイラップ)でクルッと固定しました。

他のエラー(FAとかF0とかです)がひょっとしたら配線の接点不良によるものかも?と思ったんで、接点復活を期待して、外せるケーブル類は何度か抜き差ししておきました。

結果

さて、パネルなどを全て元に戻して、ブレーカーをONにして再起動してみました。特に問題なく起動したので、時刻設定をして、沸き上げボタンを押してみました。

部品交換直後のエコキュートのリモコン直後の画像がこれです。上述の通り、交換した当日はもう何度やっても沸き上げボタンを押して十数分するとJ3エラーが出て止まってしまっていたのですが・・・

沸き上げに成功したときのエコキュートのリモコン交換後は無事に動きました!!やったぜベイベー!

なお、その後3週間が経過しましたが、なんと一度もエラーが起きていません!

J3以外のエラー(FAとかF0とか)の原因が何だったのか今ではわかりませんが、とりあえず無事に使える状態で冬を迎えることができるので、ホッとしました。

ちなみに古い吐出サーミスタの何が問題だったのかよくわかりませんが、多分温度が上がった時に挙動が一瞬おかしくなるとかだと思います。Arduinoとかで抵抗値変化を長時間記録してみようかなとも思いましたが、まあ現状問題なく使えているので、あまり気にしないこととしました。

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