2008年に購入したPanasonic(というか当時はNationalブランド品)のNA-VR2200という洗濯乾燥機の乾燥機能が不調で内部の掃除に挑戦してみました。
結果、一応不調はある程度改善したのですが、目的とする完全分解までは至らず…その顛末となります。機種にかかわらず、日常やっておくべき清掃や点検も合わせて書いておきました。
背景…洗濯乾燥機でちゃんと乾かせなくなった
子供が生まれる前から、洗濯乾燥機NA-VR2200(斜めドラム、ダンシング洗浄がウリ)を使っています。
当時、手を出した任天堂株が2倍以上に値上がりして、ウヒョヒョと身の丈に合わない高級品を買ってしまったのです。
ちなみに任天堂株はリーマンショックで撃沈しまして、売り逃した私は儲けは全くありませんでした。。(以降、株には手を出していません)
で、買った当初は乾燥機能を使うと大体2-3時間で乾燥を完了していたので、夜洗濯始めても朝には余裕で終わっていました。
だけど数年前から、乾燥が物凄く時間がかかるようになって、下手したら6時間くらい乾燥しつづける(しかも乾いていない)ようになってしまいました。これは子供がいる共働き家庭にはキツイ!
新しいのを買う余裕もありませんので、何とかならないかとアレコレ検討しました。
不調な症状の詳細
箇条書きにすると、こんな感じです。
- 数年前から乾燥に時間がかかるようになった
- さらに完了後もキチンと乾いていない
- 湿った状態で長時間置かれるため生乾き臭がする場合がある
ただ、ワットチェッカーで消費電力を測定したところ、正常に乾燥した時とそれほど大きく増えているわけではありませんでした。
うちの電気契約の場合、1乾燥工程あたり40円くらいで、不調のときもせいぜい50円にいかないくらいでした。だから電気代云々は大した影響は無いのですが、やはり朝に乾燥が終わっていないことが重要な問題です。
素人の私の妄想ですが、
- 通常の乾燥・・・洗濯物の水分が少なくなるにつれて内部温度が上がっていって、ある一定の温度に達した段階で乾燥が完了とみなされる
- 今回の症状・・・内部に湿ったホコリが溜まっていて、それがなかなか乾かず(ダラダラと水分を放出し続ける)、温度も上昇せず乾燥が終わらない
といった感じになっているのでは?と考えています。
日常のお手入れ(まずはこれが重要)
数年前に症状が出始めてから、1~2ヶ月に1回くらいの頻度で行ってきたメンテナンスがこれになります。
ドラムの縁(フチ)に溜まったホコリの除去
ドラム式洗濯乾燥機は構造上、ここにホコリが溜まりやすいそうです。
ここに溜まったホコリは、ベッタリとこびり付いていて、通常の洗濯では落ちませんし、塩素系漂白剤を使って槽洗浄をしても落ちません。
塩素系漂白剤でカビの菌糸や胞子は除去することができますが、ここに溜まっているホコリは衣類などの繊維が絡み合ったものなので、漂白剤を使っても色が白くなるだけで、残ったままです。
私は→のように、100円ショップで買ってきたピンセットの先端をペンチなどで軽く曲げたものでグリグリグリ、ガシガシガシガシと中のホコリを取り除いています。
使用状況にもよりますが、毎月やっていれば問題となるほど溜まることはありません。この時もちょっとサボって3ヶ月ぶりにやってこの程度でした。
フィルターの手前のダクトに溜まったホコリの除去
上部にあるホコリフィルターを外すとダクトが見えると思います。実はこの奥にホコリが塊となって溜まってしまい、乾燥を妨げてしまうことがあります。
自分の場合、日常メンテのためにダクト入り口の柵をペンチで切り取ってしまいました。
こうすると実は手が入るようになります。ちょっと体勢がキツいかもしれません。。あ、もちろん稼働中に手を入れちゃ絶対駄目です。。
洗濯槽洗浄(これはもっと頻度低くてもよいかも。半年とか)
ホコリって結構いろんなとこに溜まりやすくて、実はドラムまわりにも溜まっていることがあります。手が届かないので物理的な除去は困難です(分解するしかない)。こういうときは化学的な除去になります。
やり方は簡単で、キッチンハイターなど塩素系の漂白剤をコップ2杯くらい洗剤の代わりに入れて槽洗浄モード(あれば)でスタートするだけです。大型ボトルで買っておくと安いし何かと便利ですが、置き場所が。。1.5Lサイズがちょうどよく、まとめ買いがオススメです。
上にも書いたようにホコリを塩素系漂白剤で溶かすことはできませんが、ホコリ同士の絡まりを低減して水流で落としやすくすることができます。結構カビだらけにもなっているので、定期的にやりましょう。
今回の挑戦(分解清掃、水流洗浄)
最近、上記の日常メンテナンスをしても、思いは通じず、乾燥が終わらない症状になってしまいました。
ここで取れる行動は2つです。
- きっぱりと別れを告げ、新しい洗濯機を買う
- 業者に依頼して分解清掃してもらう
- 自分でできる範囲で清掃してみて、改善するか検討する
1については、もう10年近く経っているからそろそろ買い替えても良いのですが、とにかくお金が今年は無い!ついでに言えば、とくに新しく買いたい機能をもつ機種も無い!!ということで却下。
2についてですが、おそらく数万円くらいの出費となると思います。どうでしょう?10年前に15万円で買った機種に数万円出せるでしょうか?私にはその懐の深さはありません。。液晶のバックライトも点灯しなくなったけど放置したままです。
というわけで消去法で3の分解清掃に挑戦になります。
分解清掃に挑戦してみるが・・
分解清掃と一口に言っても簡単ではありません。メーカーはユーザーによるメンテナンス性を考慮した設計はしていません。
ざっくりとした情報収集によると、乾燥に時間がかかるのは主に、
- ダクト周りのホコリ
- ヒートポンプ周りのホコリ
によるものと思われます。
ヒートポンプについては、実は洗濯機の背面に設置されています。ウチのような作業スペースを確保できない状況では自分一人でメンテするのはほぼ不可能ですので、諦めました。
後日ヒートポンプ部の清掃にトライしました!
https://magtanate.blogspot.com/2018/11/na-vr2200.html
DIY360
というわけで、ダクト周りのホコリの除去を目指して、まずはフロントパネルなどを外してみることにしました。
外せそうなネジを外しカバーを開ける
ネジはパッと見では少ない感じです。外せそうな部位を電動ドライバーでガンガン外していきます。
しかし駄目でした!すんません。
ここまでやって、大方のカバーは外したんですが、実はこれ以上のアクセスを断念しました。もったいぶってすみません。
実は自分がアクセスしたい部分は→の写真にある場所、灰色の樹脂製の部品の中なのですが、ここまでたどり着くのは時間も技術も作業スペースもない素人には無理でした。。。ということで別案を検討します。
汗だくで頑張ったんですがね。。。
水流洗浄に挑戦
更なる情報収集の結果、どうも水流で洗浄するというテクニックもあるとのことで、試してみることにしました。
やり方は単純で、上部のホコリフィルターの手前側のダクトに特殊器具を使って勢い良く水を噴射するというものです。
噴射中は脱水運転をしておくようです。これは流れ落ちたホコリの塊が直ちに排水に行くようにするためですかね。
用意したもの
ウチには特殊器具なんて無いので(そもそも売ってるのか?)、シャワーヘッド付きのホースで代用することとします。
アタッチメント:ホースを洗濯機用の水栓に接続するのに必要です。似た規格が2種類あるので間違ったものを買わないように注意しないと…!
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散水用ノズル:掃除に使えるように色々と機能がついてるほうが後々便利ですね。アタッチメントに適したホース(太さ12~15mm)を接続できるものを選びます。
ホース:散水用ノズルと水栓の間に使います。今後のことも考えると、ある程度長さのあるものを買っておくと良いかもしれません。耐圧性の無いものは避けます。これもアタッチメントに合ったもの(太さ12~15mm)を買います。
操作
脱水運転中なので、奥に突っ込むと回転ドラムに当ってしまって大変なことになるそうなので、入り口からは深くても10cmくらいのところに留めておきます。入り口には奥に水が行かないようにタオルを詰めておきます。
噴射時間は数秒から十数秒くらいで、ちょっとずつ繰り返し試していきます。
また、ホコリが排出される排水ホースの先には、ホコリをトラップするフィルターをつけておきます。ホコリが塊で出ると排水口が詰まってしまうかもしれませんからね。
何回か噴射してみましたが、うちの場合、大量にホコリが排出されるということはありませんでした。ただ、うっすらとしたものがそよそよ出てくる感じ。いつまでもやってられないので、適当なところでキリをつけました。
最後に
やって良かったかどうかはハッキリとわかりませんが、乾燥が終わらないトラブルは、操作直後は無くなりました。
分解した時に偶然ポロッとホコリが取れたのか、水流洗浄したときにホコリが取れたのか(ただし、排水ホースからは出てきてないので、途中に止まってるかも?)
いずれにしても、日頃のメンテナンスとともに時々は時間をとって掃除してやるといいかもしれませんね。なんか、あと数年は使えそうな感じです。
その後やっぱり駄目になり、後日ヒートポンプ部の清掃にトライしました!
https://magtanate.blogspot.com/2018/11/na-vr2200.html
DIY360