自宅マンションのリビングに収納が少なくて、壁面に棚があったらいいなと思ってました。目覚まし時計を置いたり、ティッシュを置いたりできるようなちょっとした棚でいいのです。
もし棚が追加できれば、長年やりたかった5.1chサラウンド環境構築も可能になります。リアスピーカーの設置場所の確保が難しく、なかなか進められなかった案件ですが、一気に解決できます。レッツトライ。。
スピーカーを置けるような薄型の棚を設置してしまおう
ということで、改めてきちんと考えてみることにしました。ティッシュや目覚まし時計はいいとして、テレビの位置は変えられないので、それに合わせてスピーカーを設置することになるのですが、
- 動線(人が通る場所)上に設置せざるを得ない
- 時々ソファを買い換えるので、最適なスピーカーの高さも変わる可能性が高い
ウチの場合、下記のような室内構造になっていまして、まあ典型的な3LDKマンションの一室です。
配置としては、図のCとDの位置にサラウンドスピーカーを置ければ、とりあえずは5.1ch環境は用意できそうです。願わくばEとFの位置(ちょっと前過ぎますが)にも用意して、7.1chまで行きたいところですが、まずは5.1cnを目指します。
本当に音質にこだわっている方々なら、棚に置いたりせずに専用のスピーカー台に置く、というのは存じてます。ただ、私にはそんなこだわりも余裕もないので、棚に置くので十分OKです
ちなみに壁に合わせてテレビ用の棚も作ったので、テレビの場所は変えないつもりです。
https://magtanate.blogspot.com/2016/11/tv-shelf-with-rack-pillars.html
DIY360
さて、Cの位置ですが、こんな感じで壁とスイッチがあるだけです。ここは実はリビングから寝室に入る時の動線となっています。だからスピーカーを置くために奥行きのある本棚なんかを置いてしまうと、通りにくくなって家族からクレームが来そうです。。
もし10cmくらいの薄型のラックで見栄えの良い物があればいいんでしょうけど、調べた限りではそんな都合の良いものはなかったです。
もっと言えば、本棚とかラックとか、いわゆる普通の棚っていうのは側板があって、見通しが悪くなるんですよね。ウチは狭いので、なるべく見通しの悪化は避けて、広がり感をキープしたいです。
特にDの位置になりますと、窓からの光が遮られるようなものは絶対だめで、本棚なんかの側板や後板は致命的です。
ではどうしよう??
ということで、今回は棚柱(たなばしら)を使って可動棚を設置することにしました。これなら見通しの悪化や採光性、圧迫感の心配をせずに棚を壁に設置できます。
棚柱っていうのは、よくショップの什器(じゅうき)なんかで使ってる、ハンガーとか棚板の高さを変えたりできるやつです。
これを一般家庭でも使うことができます。しかも結構安いです。。
使った部材と工具
各種メーカーがありますが、棚受けが利用できるもので考えると、ドイツのLAMPというブランドと、国内のロイヤルというブランドが候補になるかなと思います。
今回はロイヤルというブランドの棚柱を使うことにしました。
理由ですが、サイズについてロイヤルの方が一回り小さくて変に目立たないで良いと思ったのと、あとは国内では実績が多く、人気の製品ですので、まあ間違いないという点があります。
棚柱本体
せっかくなのでダイナミックに棚を動かせるように、一番長いもの(約1.8m)を購入することにしました。
色は、白い壁紙に合わせてホワイトとしましたが、シルバーも選べるようです。長さとか2連結用とかバラエティーがあるようですね。今回はスタンダードなものになってます。
ロイヤル チャンネルサポート 棚柱 ASF-1 ホワイト を見てみる
ロイヤル チャンネルサポート 棚柱 ASF-1 クローム を見てみる
ロイヤル チャンネルサポート 棚柱 ASF-1 ニッケル を見てみる
棚受け
Cの位置には薄型の棚を、Dの位置は動線でないのでやや奥行きのある棚を設置することにしました。
棚板を固定するための金具である”棚受け”については、これも”ロイヤル”のブランドで合わせる必要があります。
人気商品だけあって、さすがです、幅広くサイズを選べて助かりました。一番短い10cm棚板用と、やや長い25cm棚板用の2種類を買いました。
下地チェッカー
棚柱を取り付ける部分が壁面の場合、壁紙が貼り付けてある石膏ボードの「更に後ろ」に、木材やLGS(軽量鉄骨)等の下地があるかどうか、大まかに判断するために使用しました。おおまかに2種類のタイプがあります。
1つめの方は、細い針を実際に突き刺して調べるタイプで、確実に調べることができます。もちろん調査後は小さい穴が残りますが、ボンド等で簡単に目立たなくすることができます。
一方で、2つめのセンサータイプのものです。強めに壁に押し付けるようにすべらせると、上手くいく印象ですね。
非破壊検査で良いのですが、少々確実性に欠けます。てことで、両方組み合わせて使用するのがベターなようです。
セット売りしている場合もあるようですね。ご参考になれば幸いです。
右写真はLGS下地の例です。下地があればそのままネジ(軽天ビス)で固定するし、下地がなければ(=石膏ボードのみならば)、次項に記載の「石膏ボード用のアンカー」を使うこととします。。
石膏ボード用アンカー
いくつか種類がありますが、トグラー(or トグラーアンカー)と呼ばれるものを購入しました。石膏ボード自体は脆いため、ネジだけでは強く固定できないのですが、こういったアンカーを使うことで、しっかりとネジ止めが可能になります。
今回購入したのは適合ネジ径は3.5mmΦ~6mmΦとなってます。これより小さいサイズに対応するものは、探してはみたものの、見つかりませんでした。
ねじ(ビス)
棚柱の壁面固定用
まず、ロイヤル純正の棚柱取り付け用タッピングビスを買ってみました。長さもいろんなバージョンがあります。
ただ、こちらはネジ径3.3mmΦです。前述したトグラーはネジ径3.5mmΦ以上を必要としてますので、トグラーを必要としない場所、すなわち木材など下地がある所専用となりますね。。うーん、悩ましい。
一応、このタッピングビスを購入したトグラーに差し込んでみると、問題なく固定出来るように見えますが…(右写真)、念の為、万が一を考えると、オススメは出来ないです。。
繰り返しになりますが、3.3mmΦという細いネジ径に公式に対応したトグラーというのも、探してみたのですが、見つかりませんでした。
ということで、トグラーを安心して使用するために、汎用の軽天ビス(ネジ径3.5mmΦ・長さ40mm・ラッパ頭)も購入しました。ネジ頭が金属色ですが、修正ペンで白く塗って目立たなくできます。ちなみにネジ径がこれ以上太いと、棚柱の穴サイズを超えてしまうため使用できないはずです。。
軽天ビス 3.5x40 ラッパ を見てみる
棚板の固定用
別に特にこだわりは無いのですが、棚受けの白とのマッチングを考えると、ネジ頭が白色に塗装されているタイプのものが良いと思い、純正品を同時に購入しました。
ホームセンターに行けば売ってるかもしれませんが、サイズが頭の形がやや違う場合が多く、結果として純正品を一緒に買って良かったです。
棚板(木製)
これが結構厄介でした。
棚板がむき出しになるわけですから、ぶつかると危険で、角(角ばった部分)はない方が良いんです。
そのためにR加工とか角丸加工とか呼ばれる、要はぶつかっても怪我をしにくいような加工がなされた棚板が必要ですが、これのバリエーションがとにかく少ない!
自分の場合、Cの位置用には奥行き10cm×幅50cmのもの、Dの位置用には奥行き25cm×幅30cmのものが欲しかったのですが、それを売ってる店を探すのにえらく苦労してしまいまして。。
特に呼び方がR加工とか角丸加工とか、面取りとか、いろいろあって、検索しにくかったです。
結局、Cの位置には、10cm,幅45cmとちょっと希望よりは短いものを、D用には希望通りのものを、それぞれ別の店から入手しました。
もちろん、オーダーメイドで加工処理をしてくれるところもあるんですが、やっぱり既製品の方が安価でいいですよね。。
ちなみに正面と左右の3辺がR加工されていることから、3R加工と呼ばれます。
電動ドライバーとドリルビットセット
電動ドライバーは下地であるLGS(軽量鉄骨)に穴を開けるのに使いました。
軽天ビスと電動ドライバーだけでグリグリやってLGSに穴を開ける方もいますが、自分は不器用なのでドリルビット(2.5mm)で下穴を開けてからビス止めしました。
ちなみに初めはセットで一番細い1.5mmを使って下穴開けをやってたらあっけなく折れてしまいました、アホです。。
設置
<棚柱>
まずは下地チェッカーでなんとなく下地がどこにあるかなーと探してみます。こんな感じで、下地があると先端のマグネットがカチッとくっつきます。
例えばですが、ここには特に厚い下地があるのか、あるいは近いのか、手を離しても落ちてきません。。近いだけなら良いですが、もし厚い金属だったとすると、下穴を貫通させられないかもしれないな・・ということで、こういったところへのビス止めは避けることとしました。
もちろん、棚柱のすべてのネジ穴をネジ止めしないといけないわけではないと思うので、ケース・バイ・ケースですね。
結局、壁面の一番左に棚柱をまずは1本、取り付けました。どうもこの部分には木材の下地があったようで、つまりはアンカーもLGSへの穴あけも不要で、単にネジ止めするだけで簡単に取り付けできました。
もう一方の右側の棚柱ですが、こちらは石膏ボードに取り付けることになり、本当はアンカーを用いないといけないのですが・・・
大した重量物は置かないし、もう一方の棚柱がしっかり固定できてるので、ビス止めだけにしちゃいました!
あかんやろ~…と思うのですが、とりあえず必要なトグラーは用意してあるので、重いものを乗せる時にあらためてきちんと固定しようかと…。すんません。
棚板と棚受け
同時購入した純正品ビスを棚受けと板に合わせてみました。横から見ると、結構ギリギリ。。まあ飛び出すことは無いでしょう。。
厚みは15mmで、軽量で丈夫そう。集成材って時々変なニオイがしますが(木材に含まれる精油のため)、これは全然ニオイがしなかったです。
実際に棚受けを棚柱にセットして棚板を置いてみて、大まかに位置合わせをし、フリクションボールペン(消せるボールペン)で目印をつけました。同じ印をすべての棚板につけました。
まずは先端側の丸穴を使って少し緩めにビス止めして、次に根本側の横に長い穴の真ん中あたりをビス止めしました。
こうすると写真のように左右に遊びができるので、棚柱の幅と棚受けの幅が微妙にずれていても調整が可能になります。
なんだかんだで棚受けを棚板に固定し、棚柱にセットして、まずは片方の棚は完了です。
続いてもう一方、Dの場所にも取り付けを開始します。(ちらかっててすみません。。)
作業自体はCの場所と同じです、右側の棚柱は木の下地があったので楽勝でした。一方で左の棚柱は、下地がLGSだったので、2.5mmのドリルビットを使ってまずは下穴を開けて、軽天ビスで固定しました。
それから棚板ですが、こっちの棚板は素材が上のとは違うようで、開封時に独特のニオイがしました。松ヤニっぽいっというか。。。
でもベランダに2日間放置したら、問題無いレベルにまで消えました。これが好きな匂いという人もいるんでしょうけど、自分にはちょっと駄目でした。集成材の場合、タモ材が材料の場合にニオイが強いと言われることが多いですが、これがそうなのかな。
最後に
取り付けて家族の感想を聞きましたが、期待通り、邪魔にもならず、目覚ましとかスマホの充電台とか置けて便利と好評でした。
窓際の方(Dの位置)は、日当たりもあるので、観葉植物とか置いてもいいかもしれません。趣味で水耕栽培してるのですが、この棚でバジルとか育てるのもオシャレで良いかも。
しかし、次は本来の目的のサラウンドシステムを買わねば・・・。狙ってるのはYAMAHAのaventageシリーズです。秋葉原のヨドバシで実物も見てきました。
YAMAHA aventage RX-Aシリーズ を見てみる
金が無いのですぐには買えませんが、次のボーナスとかで狙おうかな。色々グレードがあるようですが、どれにしたら良いのやら。。
ではでは。