今住んでるマンションに引っ越してかれこれ 10年近く経過しようとしています。色んな所が劣化してきてて、水回りも含め、メンテナンスをDIYで頑張ってます。
今回、風呂のシャワー用の混合水栓の温度調節の部分が故障というか動作不良を起こしてしまい、基本冷水、頑張って調節してぬるま湯しか出ないようになってしまいました。
部品交換で修理できるのかもしれませんが、故障箇所の特定も確実には出来ないし、部品を探して手配するのも大変だし、そういう部品って単品で買うと意外と高い、っていうのもあります。
だったらもう、混合水栓を全交換でいいや!ってなりますよね。うちの場合10年近く経過してたし。。
で、今回そのように対応して、結論としては非常に満足しました。理由は下でも触れますが、温度調節以外の部分も、劣化や汚れ、カビ発生などが激しかったことです。
故障の状況
使用している混合水栓は、KVK社のKF800TACMAという型番のものです(右側面に書いてました)。そのもの自体は販売してないようで、廃盤になったか、あるいはマンションの内装の施工業者向け専用で一般には流通しない型番なのか、どちらかかなと思います。
で、この混合水栓の温度調節レバーが少しユルユルになってきてて、まあでも使えるしな、とそのまま使ってました。
ユルユルに気づいてから2ヶ月くらい経った時、特に寒かったので、家族がレバーを何気なくグイっと奥まで回したんですが、その時、通常ならそれ以上回らないって位置以上に回ったらしいです。
そしたらお湯が結構ぬるくなって、焦ったのかさらにレバーをグリグリ回したり戻したりしてたら、ついに全くお湯が出ず冷水しか出なくなったそうです。
お湯の温度が設定値と違うってだけだったら、説明書にあるような方法で温度調節し直せば良いのですが、ほぼ冷水しか出なくなってしまったので、どうしようもありません。
説明書には、ストレーナーを掃除してみると良いかも?って書いてあったのですが、もしストレーナーの汚れが原因だったとしたら、そんな急に調整が効かなくなるものなのか?と疑問です。
で、とりあえずレバーを外してみたけど、何もわかりませんでした(右写真)。
最終的な自分の見立てとしては、グイッと設定上限以上にレバーを回したことで、温度調節に関わる部品に何か不具合が生じたのでは?となりました。
ちなみにKF800シリーズの温度調節用の内部部品(サーモスタット)についてですが、KVK社のサポートサイトによると、PZ88F(あるいはZ88F、中身は一緒で包装が店頭販売用かそうでないかの違い)というパーツが相当するようです。
特に数年しか経過していないのであれば、部品交換だけでも十分かも。アマゾンでも楽天でも売ってるので、出費を最小限に抑えられます。
ただ、我が家では約10年使用して経年劣化がヒドイので全交換としました。
購入した部品と使用した工具
混合水栓
型番KF800TACMAがもともと設置されていたものですが、上述の通りこれはネット販売を探しても見当たりませんでした。
そこでKVK社のサポートサイトから形式やサイズなどをもとに探してみると、どうもKF800TNというのが、本体や吐水口の長さ等が同じものであることがわかりました。
この2種の型番の大きな違いはよく分からないのですが、1つは付属するシャワーホースの素材のようで、TNは少し見た目が安っぽい感じなのですが、我が家ではシャワーホースやヘッドは別売の物を使用しているので問題ありません。
シャワーホース
現状の物があって、それが劣化してないならそれでも良いと思いますが、経年劣化しているようであれば、ついでにシャワーホースとヘッドも交換してしまうと手間も省けるし気分良いです。
シャワーホースは混合水栓との接続性を考えてKVK社の物にしました。塩ビ素材は劣化が早いので、メタル素材の高級感あるものにしました。在庫が不安定っぽい感じなのと、似た製品でメタルっぽく見えるけど外側は塩ビ素材というのもあるので、注意です。あと長さにも注意っすね。
シャワーヘッド
入居当初に設置されていたものは結構ドバドバと湯水がでるような感じだったので、節水タイプに変えました。購入したのは天音(AMANE/アマネ)というものです。
これは単に節水ヘッドというだけでなくて、すごく水流がキメ細かくて、まるでミストサウナのような心地よさがあったのでこれにしました。LOFTで店頭デモやってたんですが、一目惚れで買いました。
色々カラーがある中で、今回はメタリックタイプにしました。現状より大幅に節水になるのと肌当たりの気持ちよさが上がるのは、大変ありがたいです。
工具
特に特殊なものは無いですが、モンキーレンチ(写真上)と、マイナスドライバー(写真下)と、あとストレーナーを外すネジが指では回せないほど固くなってたので、ウォーターポンププライヤー(写真中)を用意しました。
ウォーターポンププライヤーは持ってない方も多いと思いますが、あると何かと便利なのでこれを機に一緒に購入しても良いかもしれません。(固くなったビンのフタ(小サイズ)を開けるのにも使えます)
交換作業
部品の確認
まず新たに購入した混合水栓を開梱します。結構スッキリと収まってますね。
特にシャワーヘッド用のフック(右写真)なんてのも入ってます。至れり尽くせりですね、要らんけど。
黒い樹脂製のカバーはお湯が流れるところに火傷防止でつけるものですが、そんなに熱くすることはないし、そもそも元々ついてなかったので今回も使いません。他にも実際には使わなかった部品がたくさんありますので、最後に記載します。
ちょっと気になったのは、混合水栓本体にシャワーホースを接続するためのL字型部品(エルボってやつですね)が、樹脂製なんです、なんか安っぽいし耐久性低そう。これは後述しますが、今使ってる金属製のものを再利用することにします。
壊れた混合水栓の取り外し(~10分程度)
部品が揃っていることを確認できたので、、交換作業に入ります。
まずマイナスドライバーで真ん中にあるネジ(止水弁)をグルグル時計回りに回して締めます。こうしないと部品を外した時に水が噴出しますので。。心配な方は、さらに元栓も締めとくと安心ですね。
次にウォーターポンププライヤーでストレーナーを外します。もちろん指で回せるなら、プライヤーは不要。
外したストレーナーは今回は再利用するので歯ブラシ等でゴシゴシこすって洗浄します。
次に混合水栓本体後方のナットをモンキーレンチで外します。簡単ですが、壁とか傷つけないように注意!
エルボは上述の通り、再利用します。ちょっと汚れてるのでブラシなんかでキレイにしときましょう。
壁に残った部分には黒いパッキン(Oリング)が見えます。触った感じでは、全然劣化してないようなので、そのまま使うことにしました。
外した古い混合栓(奥)と今回購入した新品(手前)の比較です。サイズ等は全く一緒ですね。
古い方は吐出口がサビとカビ?で汚れまくってます、うーん残念。普段の手入れが不十分でした。。
他に違う点というか改良されてるようなポイントとして、逆止弁があります。古い方は真ん中にバネがあってピョコピョコと押せますが、新しい方は押せないです。
KFシリーズの改良点として「シャワーの出し止めを行った時、一瞬お湯が熱くなる現象(オーバーシュート)を緩和しました」って書いてあるんですが、ひょっとしてこの逆止弁の変更がポイントなんでしょうかね。。
新しい混合水栓の取り付け(~10分程度)
↓あとは壁面に残ってる金具に混合栓を取り付けて、止水弁を全開にして、
↓シャワーヘッドからお湯が出るのを確認します。やった、お湯だ!ミストシャワーだ!!
メンテナンスの手順を示したシールも付属するので、古いやつと張替えます。古いのを剥がすと壁に黒カビが少しついています。
故障した混合水栓を分解してみた
↓説明書を見ますと、どうもこの製品の耐用年数は大体10年くらいを見ているようです。すると今回、部品だけでなくて全取替えしたのは正解だったかも。
最後に、サーモスタットがどのように壊れているのか、そもそもサーモスタットが原因だったのかも含めて、分解して見てみることにしました。分解の仕方は説明書に書いてあります。
出てきた真鍮色のパーツをウォータポンププライヤーで回して外します。
白い部分を引っ張れば抜けますが、外れにくい場合は、温度調節用レバーを取り付けて引っ張ると、チカラが入りやすくて取りやすいです。(説明書にもそうするように書いてありますね)
結論としては、温度調節用レバーのメッシュのところに汚れが詰まっていたようにも見えましたが、ハッキリと故障してるかどうかまでは分かりませんでした。。検証するのも面倒ですしね。。
最後に、今回使わなかった部品が下記の通りとなります。多いっす!だいぶ余ったです。
特に金属製のものとパッキンは数年後に使うかもしれないので取っておきますが、後は残念ながら廃棄です。イランから安くしてくれーKVKさま。。
長々と書きましたが、難しい作業では全然ないし、衛生面も気分もスッキリするのでオススメです。もしついでにシャワー関係を整備しようと思ったら、以下記事もご覧ください。。
https://magtanate.blogspot.com/2019/03/shower-hook-slidebar.html
DIY360