Bluetoothのテンキーを購入しました。
電源は単4電池2本で、液漏れが怖いのでアルカリ乾電池は避けており、単4のエネループを使っていたのですが…、1ヶ月もたないくらいで電池切れを起こしてしまいます。
そこで容量の大きな単3のエネループが使用できるように改造しました。
背景
今回のきっかけは、ミヨシのテンキーTENBT02です。単4電池2本で動くのですが、私はエネルーパー(enelooper)、すなわち「エネループをなるべく活用する」ことにしてる人間なので、アルカリ電池でなくエネループの単4を使ってました。
エネループは通常の乾電池よりも電圧が低いこともあって、充電したてでも、表示されるバッテリー残存率が35%くらいしかないです。。まあそれはいいんですが。
通常のアルカリ乾電池とかだと800時間ほど使用できるらしいですが、エネループの場合、1ヶ月くらいで、使ってなくても、いつのまにか使用不可になってます。電源が入らず、うんともすんとも言わなくなります。なぜだろう。。
いや、毎月ちゃんと電池交換すればいいのですが、そうもいかない。
というのは、テンキーの使用目的がBlenderなのですが、たまにしか使わないのです。だいたい月に1回くらい。
で、たまに使おうとして、うぉぉテンキーで操作してやるぜー!とやろうとすると、動かない。。でイライラ!!っとなってしまうわけです。イライラする回数は減らしたい。。
なぜ単4エネループはすぐ切れてしまうの?
2024年時点で、スタンダードタイプのエネループの容量は以下の通りとのこと。
- 単1: 6000mAh
- 単2: 3200mAh
- 単3: 2000mAh
- 単4: 800mAh
まあ太さが違うから当たり前ですが、公称では単4は単3の40%しかありません。
ちょっと薄型にしたいから、とか、ちょっと小型化したいから、って理由ですかね、テンキーに限らず、マウスとか、体重計とか、単4を使う電子機器が年々増えてる印象を持ってます。
我々消費者からすると、ありがたい反面、電池交換の手間が増えて、うーんどうだろう?って感じですかねぇ。
対策案
いくつか対策案を考えてみました。
単4乾電池型のリチウムイオンバッテリー
単4電池型でかつ中身はリチウムイオンバッテリーで、1.5V出せるやつがあります。これなら、より長時間使えそうです。中華系ですが、XTARなどが無難でしょうか。あとUSB端子を挿して充電するタイプもありますね。ほぼ中華系ですが。。
ただ、やはりこれ、ちょっと心配もあります。リチウムイオンバッテリーの安全性って、まだまだ確立できてないところもあって、いつの間にか火事とかになってたりすると怖いですし。。
特に大手メーカーでない場合、ちょっと考えてしまいますよね。保証もされないとか、あるのかな。。
自分が不在の時には充電も使用もしない、とかなら良いかも。自分の場合そうは行かないので、却下です。
3VのACアダプターとダミー電池
ダミー電池というのは以前から売ってますし、それにACアダプターをつけて電池代わりにできるタイプも売っています。
自分も以前、タイムラプス撮影のために、シャッターリモコンに自作のダミー電池にちょうどよい電圧のACアダプターを結線したことがあります。
問題なく動きますし、安価に済むし、絶対電気が切れません。
しかしながら、せっかくテンキーがワイヤレスなのに、持ち運びなど動作が制限されてしまうのは良くない。ということで却下です。
外付け単3乾電池ケース(←採用)
外付けの単3乾電池ケースって、安く売ってて、過去に別の用途にまとめ買いしたのでストックが手元にありました。
別の用途というのは、デジタル電波時計の電池です。
この件は別記事で今度書こうかな、と思いますが…、
簡単に紹介すると、その時計は電池を2本直列で使うものです。夜間用のライト付きなので、電池がわりとすぐに弱って、文字表示が薄くなります。
で、電池交換するのですが、その際に一旦時刻がリセットされてしまうため、時刻合わせが必要です。でも電波時計ってすぐ電波拾わないから、ちょっとイライラする。。
そこで電池ケースを外付け・並列で2ケース増設してやり、電池交換時に片方ずつやることで、時刻がリセットされることなく、交換可能になる、っていう話です。
しかも電池長持ち。いいっすよね、これ。
ということで、採用。。
必要な部品と工具の準備
部品
ざっとこんな感じです。詳細は次から見ていきます。
本体(TENBT02)
なんかアマゾンだと2種類売ってます。1つがAmazon限定らしいのですが、差がわかりません。その時に安い方でいいかと。
単3を直列で2本格納できる電池ケース✕2個
沢山種類あります。直列で2本だから3Vですね。
>>電池ケース 3V 単3 スイッチ付き をAmazonでちょっと見てみる
単3のエネループ✕4本(上の画像では2本しか写ってませんでした)
工具など
一応以下のものを使いました。
- ワイヤーストリッパー
- はんだごて
- ニッパー
- テスター
- アクリル系粘着テープ(100均ので十分)
作業工程
電池入れの蓋を開けて、直列方式であることと、どこで直列させてるかを、念の為テスターで確かめます。
ワイヤーストリッパーで、電池ボックスの赤黒ケーブルの芯線を出します。ケースは2個なので、赤2本、黒2本となりますね。
はんだごてで、赤ケーブル2本を+側に、黒ケーブル2本を-側に、それぞれ接続します。
気をつけないと、プラスチックが溶けますね。ハンダを使用しない別のやり方があったかも。。例えば木製の、単4サイズのスペーサーを用意して、そこに端子としてネジを使って、ついでにケーブルもとめるとか。。
ケーブルが揺れてはんだが外れないよう、スポンジを詰めときます。
ケーブルを蓋の外に出すための穴をニッパーで適当に開けます。
ピッタリと蓋が閉まりました。
たまたま手元にカエルグリップ(弱粘着)があったので、それを使いましたが、クロコダイル(強粘着)でも良かったです。
ピッタリ固定できます。下駄みたい。。滑りやすいので、元々あったゴム足を取り外して、電池ケースに貼り直しました。
エネループを入れて、電圧を図ってみます。まあこんなもんですね。2個の電池ケースが並列につながってることになりますので、超長持ちするはずです。フフフ。
電圧は普通の電池より低いので、相変わらず充電直後でも35%ですね。でも計算上、単4→単3で2.5倍に、またそれが2ケースあるので、2.5✕2=5倍長持ちする計算です。フフフ。
今まで1ヶ月で切れてしまっていたのが、5ヶ月は持続する計算ですね。
動作確認とまとめ
計算では5ヶ月ほど持続するのでは?と書きましたが、実は既に半年以上、電池交換不要な状況となっています。ここまでくると、我々エネルーパーとしても嬉しい限りです。
もちろん、Bluetoothテンキーとしてきちんと動作しています。また電池のせいで重量が増加し、安定感が向上しました。ちょっと強めにキータッチしても位置がズレません。
バッテリー関係のトラブルは、生活しているとどうしても出てきますね。以下記事のようにエネループで解決できないケースもありますが、
それでも外付けの電池ケースとエネループで、色々な不便が解決できるような気がしていますので、エネルーパーとして今後も検討を続けます。