今のマンションに住み始めてはや15年、色々な機器が不調となりつつありますが、新しくすることで心と体と生活をリフレッシュしていこうと思います。
もちろん、安く済ますため、DIYとなります。
今回はマンション購入時に標準でついてきた温水洗浄機能付きトイレの便座のお話です。。いわゆるウォシュレット®とか、シャワートイレとかと呼ばれるものですね。。ちなみにタンクレスです。
温水洗浄付きタンクレストイレの便座が故障!まずは情報収集を実施
故障の状況
もともと10年くらいたった時点で、点検してねって意味で、赤いランプが点滅してたんです。
でもそのままほっといて、気がついたら15年目に突入してました。パッと見キレイですよね・・?
もちろん、問題なく使えてはいたのですが、最近になって、温水洗浄機能が使えなくなりました。
この温水洗浄機能とは、いわゆるウォシュレット®機能ですが、これはTOTOの登録商標です。今回の対象はINAX製品なので、正確には”INAXシャワートイレ機能®”でしょうか。。
ボタンを押しても反応しないのです。
そういえば、いつもは便座に座った時に、センサーが反応して温水洗浄機能がウォーミングアップを始めてたのですが、その反応がなくなってる…!
電源コンセントを抜いて1分待ち、再度電源を接続するとまた使えるようになっていたのですが、いつ本当に使えなくなるかわからない!ってことで、交換することにしました。
もちろん、いつものように修理をDIYで頑張ってみてもいいのですが、こういう機器って、約10年とされる想定耐用年数を超えると、無理に修理してもすぐ別の箇所が壊れてしまう、さらには、火災の可能性もあるので。。
温水洗浄便座は“電気製品”なんです! ~経年劣化、故障放置による事故に注意~
独立行政法人製品評価技術基盤機構
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2024fy/prs240725.html
ちなみに交換した当日の朝は、どうやっても復帰せず、絶対今日交換しないと駄目だ!って。。まあそのために有給休暇取ってたんですけどね。。
故障した機種
不調のトイレについて、便座カバーの裏に型番が書いてありました。
- 品名:タンクレスシャワートイレ
- 型番:DV-113XU
- 色番:BW1(ピュアホワイト)
だそうです。多分、分譲マンションに多いタイプなのではないでしょうか。。
ざっくりとした説明は以下サイトにありました。残念ながら、本品は既に廃番となっており、そっくりそのまま故障した部分を新品に交換、というわけにはいかないようです。
>> LIXIL部品ナビ タンクレスシャワートイレSX(06モデル)
また、このサイトに書いてあったのですが、どうも当時のINAXのトイレは、以下のように部位を分けていた様子。ふむふむ。。
- 機能部(いわゆる便座と温水洗浄機能部が一体となったもの)
- 便器部(いわゆる床と直結してて水が流れ出ていく穴が空いてる部分)
更に、以下サイトにとても大事なことが書いてありました。
>> タンクレストイレで機能部を交換できますか(リフレッシュシャワートイレ)
2009年以前の機種をご利用のお客さま
タンクレストイレ(DV-118,DV-218,DV-318など)は、便器部を残して交換用のリフレッシュシャワートイレへの交換が可能です。
2009年以降の機種をご利用のお客さま
下記のタンクレストイレは故障個所を修理しご使用いただく事が可能です。LIXIL修理受付センターへ修理をご依頼ください。
サティスS ・・・・・・
サティスG ・・・・・・
ということで、どうもINAX(今はLIXIL傘下ですか)のタンクレスの温水洗浄機能付きトイレについては、2009年までの製品なら機能部の交換ができる様子。。で、2009年以降のサティスSとかGのシリーズは違うと??。。。
ちょっと分かりづらいですね、特に境い目の2009年に購入した方については、型番でしっかり調べないといけませんね
で、どうしようか?ということですが…。
今回故障したDV-113XUは2009年より前のモデルとなるので、この時点で、私が取りうる選択肢は、おそらく以下2つとなります。
- せっかくの機会と捉えて、ある程度費用をかけて、トイレを完全に交換する
- 問題ない部分(いわゆる便器の部分)は再利用し、安価に、問題ある箇所だけ交換する
で1の場合、タンクレストイレだと20~30万円くらいかかるみたいなんですよね、工事費入れると。。
もちろんタンクレスでなければもっと安いですが、今さらタンク有りトイレにしたくないしなぁ。。
ってことで2で調べてみることに。。
さて、既に廃番になっている本機種、果たして2024時点でも本当に互換性のある後継機(機能部)はあるのでしょうか??
後継機種の探索
はい、ちゃんと対応する後継機、ありました!便器部はそのままで、ウォシュレット機能付き便座の部分、つまり機能部だけを付け替えることができるようです!
に記載があるように、DV-113XUに対応するのは、以下の2種類のようです。
- DWV-SB24G…カタログ価格 ¥224,000
- DWV-SB23G…カタログ価格 ¥184,000
なお23Gと24Gの違いですが、24Gは、自動で便座カバーが開きます!
23Gよりもちょっと高いですが、冬に便座の暖房機能を使う場合(使いますよね?)、カバーをきちんとするかしないかで、そこそこ電気代が変わってきます。
自分も娘たちもカバー閉め忘れることが多いので、それだけでも24Gに決定です。
カタログ価格は結構なお値段になりますが、それよりも安く、ちゃんとカラーバリエーションも取り揃えている所もあります。
購入品と付属品一覧
DWV-SB24Gで、さらにフォググリーンというタイプを購入しました。受注生産らしく、届くまでに10日ほどかかりました。
購入する方は、その間に作業日の確保、例えば休暇申請とかをしておくと良いかと。。
あと、上手く行けば5分ほどで済みますが、家中の水が全く使えなくなるタイミングがあるので、家族を出かけさせておくと良いかもしれません。
普通に段ボール箱で届きます。実はフタ型の段ボールでフタをしてあり、それを紐で押さえてる感じなので、側面部分を持ち上げると外すことができます。自分は最初気づきませんでした。。
上から開けるとこんな感じ。
取り出した付属品の一覧です。
前述の通り、段ボールの側面を引っ張り上げると、本体を簡単に箱の外に出すことができます。自分は気付かず上から気合で引っ張り出そうとして、苦労しました。。保証書は本体に貼り付けてあります。延長保証とかもあるようですよ。。(後述)
ちなみに、このように床に直置きしては駄目!って書いてました(涙)。ボルトとか給水口とかが破損しちゃう可能性があるらしいです。アワワ。。で、こんな感じで、グリーンの便座となります。気を取り直して緑の癒し空間を目指しますわ。。
取り付け作業の詳細
基本的には簡単に作業できるように出来ているのですが、やっぱり初めてだと悩むところもあると思います。
念の為に手順をステップ・バイ・ステップで丁寧かつ簡潔に記載しておくことにしました。
壊れた機能部(便座+シャワー部)の取り外し
まずは周囲を片付けておきます。ホコリとかも取っておくと良いです。理由は、後で水ハネなどで濡れるとホコリが取りづらくなるからです。
まずは電源を抜きます。アース線も抜きます。うちの場合はワンタッチ式だったので、フタを持ち上げて引っ張るだけで抜けました。
左右両側のサイドパネルを引っ張って外します。これは簡単。
機能部を固定しているナットを回して外します。手で外れますよ。
ホースも外さないといけないので、この止水栓を閉めます。ちなみに、家の外にある元栓≒大元の栓ですね、これはまだ閉めてません。作業中に手を洗いたい時も出てくるでしょうから。。
ホースを外すためには、クリップの隙間部分にマイナスドライバーを差し込んで、引っかかってるツメの部分を外してやる必要があります。初めての場合は、少々悩むかもしれません。
このタイプではないクリップの場合もあります、ケース・バイ・ケースです
差し込んだドライバーをちょっとひねったりすると外れやすくなることもあります。付属品にも同じものが入ってるので、それで外す練習をしてみても良いと思います。なにしろ狭い場所での作業なんで、慣れておくと非常に楽です。。
クリップを外した時に内圧が残っていると、ホースが外れて内部の水がこぼれるかもしれません。下にタライとかを置いておきます。
でも今回はむしろ、かなり力強く引っ張らないと、ホースは外れませんでした。狭いからやりにくい!!結構な量の水が出てきますので注意。
ここまでくると、機能部を上に持ち上げるだけで外れるようになります。実際に外して見ると…、ヒエッ!っていうシーンが繰り広げられるかもしれません。いや、我が家だけ・・?
この部分の掃除にあたり、非常に戦力となるのが、ミント系の香りのするトイレシートです。かなり助けられました。。
なんというか、視覚に強調されるのか、かなりの不衛生感に圧倒されるのです。。でも爽やかなミント系の香りで、くじけずに立ち向かえます。
あと、自分は出来ていなかったのですが、取り外した古い機能部は、すぐに大きいゴミ袋に入れてしまうと良いです。
理由は、その方が作業中も衛生的ですし、粗大ごみとして出した際に、作業員の方も安心して回収できます。45Lサイズだったら2枚で、前後から袋を被せると良いです。
ちなみに便器後方はカバー内で普段掃除できない所であったため、ホコリがすごいです。トイレシートなり、とりあえず雑巾なりで、キレイに掃除しておきましょう。
給水管と止水栓の交換
シールテープの取り付け
事前の準備として、付属のワン座を止水栓に通した上で、新しい止水栓のネジ部にシールテープを巻いておきます。
なお、シールテープを巻いた後だと、ワン座が入りませんのでご注意を。。
>>シールテープ 水道工事 をAmazonでちょっと見てみる
慣れてないと少々手間取りますので、これが終わってから水道の元栓を閉めます。これで家族に不便を掛ける時間を少なくできます。
このようにネジ部を右側にすると、手前から上を通って奥に向かう方向ですね。逆に巻くと、ネジ込みする際にシールテープが外れていってしまいます。水漏れの原因ですね。
あと、シールテープが適度にテンションを保てるよう、ロールの向きも気をつけます。横からみるとS字になる感じです。
巻く回数は僕は5回くらいで十分と思いました。それ以上だとネジが入りませんでした。
力の入れ方とか、シールのメーカーによって変わってくると思うので、適宜調整ですね。8回とか10回とかと仰っているプロの方もいます。
巻き終わったら、指でギューッと押さえつけながらネジを回転させて、よく密着させます。
水道の元栓を閉める
シールテープ巻きが完了したので、水道の元栓を閉めます。念の為、他の水道で水が出ないことを確認しておきます。これによって配管内の減圧もできますので、次のステップの時に水しぶきが出ません。
給水管の取り外し
うちの場合、給水管は直管(真っ直ぐな管)が壁に直接ねじ込まれていて、その先に止水栓がついていました。
テキスト形式で図式化するとこんな感じです。
壁==(直管)==止水栓==(耐圧ホース)==トイレの機能部
別に耐圧ホースだけ交換すればいいんじゃね?と思うのですが、せっかく新しいのが来たので。。あと、今回は違いましたが、逆止弁が内蔵されている四角い止水栓もあるらしく、その場合は必ず止水栓ごと交換する必要がある、ということです。
理由ですが、2重の逆止弁があると、故障しやすくなる、と説明書に書いてありました。アワワ。。
で、止水栓を新しくするためには、新しい止水栓の構造上、この直管ごと取り外す必要がありまして、それに必要なのがパイプレンチと呼ばれるものです。これですね。
実は私は持ってなかったので、今回新たに購入しました。ですので新品です。。
対応するパイプ径によって、ハンドル部分の長さも変わってきます。
大は小を兼ねるとは言うものの、道具箱に入るサイズにしておきました。
こんな感じで、ゆっくりと、なるべく力が変な方向に偏らないように、回します。もし直管のネジ部分が錆びていた場合、無理にやるとポキっと折れてしまいます。そうすると残ったネジ部分を取り外す作業が発生します。やり方はケース・バイ・ケースですが、大変面倒ですので避けたいところですね。
はい、無事に外れました。
新しい給水栓の取り付け
シールテープを巻いてある新しい止水栓を取り付けます。外す時と同様に、まっすぐ、ゆっくりと回していきます。
どのくらい入ればOK?というのは難しい問題ですね。
私自身はネジ部が少なくとも半分以上入り、またねじ込みに必要な力加減から、「しっかりとねじ込めてそう」と認識できた段階で、手元の止水栓が「閉」の状態であることを確認し、その後元栓を開いてみます。
あと、角度も大事ですね。どの角度で取り付けたいか?で、あと1周とか、あと半周で…とか、力加減と併せて予測しながら回すことになります。まあ、失敗したらまたシールテープ巻きつけからやり直せば良いだけです。
元栓を開けて水漏れが無いことを確認できたので、止水栓の交換は完了となります。
新しい機能部(便座+シャワー部)の取り付け
掃除が終わった便器部について、ざっと異常がないか確認しましょう。
特にここ、給水部分については大事ですね。目視で部品の割れなど無いことを確認します。
ちょっとわかりにくくてすみませんが、付属品の黒いゴムリングを2つの穴に合わせて置いてます。しかし、機能部を取り付けようとすると結構重くて、あれこれしているとリングがズレてしまいました。ですので…
先に機能部の2本の白い棒部分にゴムリングを取り付けておいた方が良いですね。。いやぁ失敗失敗。。
それから、機能部に保護用についてるこの黒いキャップ、事前に取っておかないといけません。私は取り外し忘れて、何度も機能部を上げ下げすることになりました!
なかなか位置が合わなくて苦労すると思いますが、無理な力を入れずに上げ下げしていると、スポっと、いつかは入ります。
問題なく入ってそうなので、機能部の固定に入ります。固定用に平ワッシャーと、スプリングワッシャーと、樹脂製の六角ナットが同梱されています。取り付けるのは、この順番となります。
こんな感じで、便器部の下から、2本の白い棒に平ワッシャー、スプリングワッシャー、六角ナットの順で、まずは軽く手で取り付けていきます。
便座の位置を便器とぴったりと合わせて、
付属の樹脂製レンチで回して固定します。左右交互に少しずつ、水平のバランスに気をつけながらいきましょう。
続いてホースを取り付けてしまいます。付属ホースのまっすぐな方を止水栓に差し込みます。金属同士が密着するまで差し込まないと、クリップできちんと挟めません。あとホースは絶対に折り曲げたりしないように注意です!
クリップのロック部を、カチッとロックされるまで閉じます。
ホースのもう片方、角度がついてる側は、機能部に差し込みます。上と同様に、しっかりとロックされていることを確認します。(無理な体勢で撮影したので、画像が横になってしまってます)
きちんと給水ホースの取り付けが確認できたら、手元の止水栓を開け、水漏れが無いことを確認します。
続いて電源まわりです。まずはアースを取り付けます。今回はフタを開けて、線を差し込んで、フタを閉じるだけでロックされて完了するタイプでした。。ケース・バイ・ケースですね。
その後、電源を差し込みます。
続いてリモコンです。まずこの古いやつを取り外します。
リモコン本体を上方向にスライドさせて、ホルダーから取り外しまして、
ネジを2本、取り外します。
ホコリがすごいので軽く掃除します。なんか施工時の目印がついてますね。。
新しいリモコンです。ホルダーの穴の間隔は同じですので、壁穴を増やす必要は無さそうです。
付属しているネジは、もともとついていたネジより長くて、途中までしか入りませんでした。ですので、今回はもともとついていたネジをそのまま使うことにします。
電動ドライバーであっという間に完了できるのですが、マンションなので周囲の部屋に響かないよう、ゆっくりとやりました。
私はエネルーパーなので、何でもエネループです。もちろん今回もです。問題なく使用出来てます!
はい、リモコンも完了です。
この段階で一旦試運転してみました。リモコンのボタンを押すと…おお、ジャーっと流れていきますね!!地味に嬉しい。。後述しますが、以前のより圧倒的に静かで驚きます。
最後にサイドパネルを両側に取り付けます。噛み合わせ部分を合わせて押し込むだけです。ちょっとだけ力が要りますね。。
最後にお片付けなどして、完了です。ふぅ。。。慣れてないのと、実は仕事のメールに対応していたりとかもあり、2~3時間ほど掛かってしまいました。
製品登録で延長保証をゲット
通常だと2年保証ということですが、リクシルオーナーズクラブというのに会員登録して所有者登録を行うと、さらに3年間の延長保証がもらえて、合計5年の無料保証となるそうです。これはやらないと損ですね。。
ということで、初めての方は、
にアクセスします。新規登録をクリックして、
メールアドレスを入れて送信すると、確認コードが直ちに送られてきますので、入力します。
名前など入れて、個人所有者としました。
他、型番情報や製造番号など、必須と書かれてる所は入力して進むと、簡単に登録できます。
最後に
今回は便器部がまだまだキレイだったこともあり、機能部のみの交換としました。
機能部の感想
機能部のみの比較ですが、まず音が全然静かです。旧品は、流す時のモーター音とか、温水洗浄機能を使う時のポンプ音ですかね、両方とも結構な音量が出ていました。
正直、トイレの外にも聞こえるくらいです。
一方で、新しいのはその音がはるかに小さいです。動作音については、以前にルンバを更新した時や、電子レンジを更新した時も、大きな進化を感じましたが、今回もそうですね。驚きです。。
便器部の今後について
また今回は交換しなかった便器部についてですが、最近のって、掃除しにくいフチの部分が極力無くしてあったりして、いろいろと良さそうなんですよね。
ですので、次回不具合が出た時は、便器部も合わせて交換かなぁ、という気もしてます。まあその時も自分でやってみるつもりですが。。
そして我が家のトイレはリラックス空間へ
せっかくグリーン系の色にしたので、トイレ全体をグリーンな雰囲気にしてみたいと考えてます。
かつての中国の高名な学者・政治家であった欧陽脩は、よいアイデアが浮かぶ”三上”、つまり3つの場所について、こう語ったということです。
- 馬上(馬に乗ってる時)
- 枕上(寝床に入ってる時)
- 厠上(トイレに入ってる時)
だれでもリラックスしてる時に良いアイデアがふと浮かんだりしますよね。そんな空間に、このトイレもしていきたいと思っています。
これは子どもたちにも協力してもらおうかなと。。クリエイティブで楽しい作業となりそうです。。
水回り関係は他にもいくつか手を出してます。安価に済ませるのに役立つと幸いです。
https://magtanate.blogspot.com/2019/03/shower-hook-slidebar.html
DIY360
https://magtanate.blogspot.com/2018/01/KVK-kongousuisen.html
DIY360
https://magtanate.blogspot.com/2016/11/beranda-ecocute-jaguchi-toritsuke.html
DIY360